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短編動画アプリTikTokの中国版「抖音(Douyin)」がソーシャル化を加速させている。
かつて80年代、90年代生まれの若者の間でSNS「QQ空間(Qzone)」が流行し、多くの人が毎日何度も書き込みを見たり、日記を書いたりした。抖音はこのアプリを「参考」にしたようだ。このほど、抖音は類似の新機能をリリースした。ビデオ形式の日記だ。
抖音の新しい機能は「日記模式(日記モード)」という。抖音の公式情報によると、ユーザーは同機能を通じてで自分の生活のワンシーンをすぐに友達と共有できる。
日記の撮影機能はアプリ画面下の「+」マーク内にあり、その中の「スピード撮影」ボタンを押して撮影する。
撮影が終わると、撮影完了画面下に「日記を公開」と「次へ」のボタンが出てくる。さらに、左側の「機能」欄の中に「自動字幕」、「高画質化」、「編集」、「音声加工」機能が新たに追加された。
ユーザーは「日記を公開」を選んで直接ビデオを公開でき、「次へ」を選んで編集後に投稿することもできる。特筆すべきなのは、投稿後のビデオ日記は「日記」マーク付きで抖音内の「友達」グループに公開され、公開から1日経つと見られなくなることだ。いわゆるインスタグラムやフェイスブックの「ストーリー」に似た機能だ。ユーザーは個人の「作品」欄でも閲覧でき、作品欄では各ビデオ日記の右上に独自の「雷」マークが付く。
「友達との共有」を前面に打ち出した日記モードにより、抖音のソーシャルネットワークは強化されるだろう。
抖音は直近1カ月だけでも複数回にわたってソーシャルネットワーク機能を更新している。
9月初めに抖音にタイムラインが加わり、「投稿動画の閲覧可能時間制限」、「インターネット通話」機能が加えられた。今回さらに「日記モード」の追加で抖音のソーシャル機能はますます充実してきている。
抖音のデイリーアクティブユーザーは6億人に上るが、ユーザー数と売上高をさらに伸ばすには多様化が必要だ。そのため、抖音はEC、IP(知的財産)ビジネス、ライブ配信、ファイナンスなど事業を拡大してきた。しかし、サービスの核心となるソーシャルこそが真に強化を狙う領域である。
ソーシャルネットワークがあってこそ、コンテンツの制作と消費の新しい需給関係が築ける。アプリ内にしっかりとしたユーザー同士の関係性が構築されれば、ユーザー数の増加にもつながる。これは多くのアプリが目標とするところであり、誰もがWeChat(微信/ウィーチャット)と肩を並べ、ひいては追い越して次のSNS大手となることを目指している。
ただ、今の抖音にショートビデオ版の「WeChat」が確立できるだろうか。(翻訳・二胡)
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