東芝白物家電を買収し2年で黒字化、世界最大の家電メーカーに。中国「美的集団」成功の理由を徹底分析 

東芝ライフスタイルを買収したことで知られる中国の白物家電メーカー「美的集団(Media)」(以下、美的)。買収からわずか2年で東芝ブランドを黒字化させた実績をもつ。世界ブランドへと成長した同社が成功した理由を探っていく。

1968年に創業された美的の始まりは、家電事業ではなく、瓶の蓋など簡単なプラスチック製品の製造、金属製品や自動車部品などを製造していた。1980年に電気扇風機の部品製造を始めたのがきっかけで家電業界に参入し、家電を主力事業とするようになった。

業績が低迷していた時もあり、最初から全てが順調満帆ではなかったようだ。しかし、大胆な組織改革を実施したり、専門役員制度の導入や社員奨励システムの構築をしたりと大きく経営方針を変えたことで危機を打開した。

美的集団の組織図:1997年の事業部制導入前(左)、導入後(右)(同社公告などを基に36Kr Global Researchが作成)

今では、海外で多様な自社ブランドを展開しており、高価格帯の東芝ライフスタイル、中間価格帯の美的(Midea)、低価格帯でオンラインでの販売を展開するComfeeを中心に多種のブランドを抱えている。

美的集団の売上高は家電業界世界1位(同社公告などを基に36Kr Global Researchが作成)

美的が世界最大の白物家電メーカーになるまでの道のり、成功した理由をそれぞれの段階に切り込んで分析しているので、詳しくはCONNECTOのレポートにてご覧ください。

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