HMI専門会社「Ling Technology」が1.5億円のPre-Aラウンド融資を受け、コンシューマ向けAI市場へ
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消費者向けAI企業・Ling TechnologyがPre-Aラウンドの融資を受けることが決まった。この融資後に、東方網力(Beijing NetPosa Technologies Co.,Ltd. )の100%子会社から独立する。Ling Technologyの創始者でCEOでもある顧嘉唯氏は、今回の融資をアルゴリズムや技術への継続投資、参入障壁コンテンツの拡充、新商品開発や販売マーケット・チャネルの獲得に投入する予定だと36Kr記者に話した。
消費者市場に焦点を当て、家庭における未就学児を対象に絵本読み聞かせロボット”Luka”を研究開発した。Ling Technologyが提供するデータによると、”Luka”は2017年9月に正式に発売され、現在までで売上台数10万台を超えている。今年の7月5日にLing Technologyは2つの新しいLuka製品を発表した、年内の売上予想は50万台を見込んでいる。
一般向けAIハードウェアは、スマートスピーカーが主な製品だ。スマートスピーカーはAIハードウェアの先駆者として、未就学児童を対象にしたマーケットで広がっている。未就学児童向けの学習コンテンツマーケットは日に日に注目度を増し、敵味方入り交じる競争の激しい市場になっている。その中でLing Technologyはどのように自社製品と参入障壁を確立し、売上を引き続き増加させるのか?
大手企業の参入、資本の急増、Ling Technologyのチャンスとメリットはあるのだろうか?
スマートスピーカーの市場競争は白熱し、それを背景に多くの企業が児童向けエンタメ及び教育コンテンツへ着目し、児童向けスマートスピーカーが続々登場している。アマゾン以外に、アリババやMobvoi、ヒマラヤも続々と参入している。
顧嘉唯氏は、1つ目の優位性として自社製品の定義能力をあげている。会社のコアメンバーは以前にマイクロソフトやBaiduで、自動運転車やスマートバイク・DuBike、スマートグラス・BaiduEye、DuLight、FaceYou、SurfaceやKinect等、多くのHMI製品の開発を試みてきた。

顧嘉唯氏は音声識別と語意認識の技術はまだ成熟しておらず、且つシンプルで基本的な音声でのやり取りは、未だコンテンツの満足度を向上できていない状況だと話した。スマートスピーカーには高性能な応用機能が欠けている。そのため、現在のスマートスピーカーはユーザのハート獲得だけでなく、使用率向上獲得も難しい。この現状は成人ユーザだけでなく、未成年のユーザにも当てはまる。Ling Technologyは絵本読み聞かせロボットを皮切りに、先ずは応用機能の問題に注目している。
Ling Technologyの2つ目のメリットは使用シーンのデータAI技術だ、データは常にユーザ体験を最適化している。スマートスピーカーに比べ、Lukaに搭載された視覚識別機能は大量の絵本データとユーザの行動ReIDから学習しアルゴリズムモデルを構築していく。Ling Technologyは数百万以上の絵本や児童向けコンテンツ画像などの実データを網羅し、他の企業やHMI大手メーカーと比べ、データ量とアルゴリズムのサイクルの蓄積に他社を引き離すパワーがある。視覚技術以外にも、Ling Technologyは子供向達の音声識別と自然な会話の識別技術 Skillsに大幅アップデートを行った。
製品方面では、Ling Technologyもクラウドから端末に必要なデータを圧縮、カットしてダウンロードする事により、ハードウェア最適化機能を備えている。
家庭向け製品の企業として、どのように企業規模と売上を作るのか?
Ling TechnologyはJD.COM、Tmall等のオンラインでのECプラットフォームとオフラインでの販売チャネルの家電量販店、ベビー用品専門店、空港、新幹線の駅等を開拓している。他にも微信生態やオフラインの新小売業もTo C製品の売上にデータ容量の配当をもたらした。Ling TechnologyはコンテンツEC、EC、ミニアプリ等に着目し、ユーザをオンラインのプラットフォームに集めている。オフラインでは類似小売店の会員グループをSNSとして、製品の売り込みを行っている。

ユーザを除く、運営等の多くの法人ユーザもLing Technologyの主な出荷経路の一つだ。Ling Technologyグループの創始者丁衣氏は36Krに次のように話した。通常、法人ユーザの獲得は年間50万以上ほどで、挙げるべきはこのチャネルを将来的に再利用できる事だ。Ling Technologyが新商品をリリース時に、既存のチャネルが迅速な周知に役立つ。Ling Technologyはは3〜4社の工場と協力関係を築いており、全体の生産量は今年の予想販売数量を十分に支えることができる。
Lukaシリーズではハードウェアの販売以外に、関連コンテンツを紹介する事で協力して利益を生み出す事もできる。例えば両親が絵本選びをあまり得意としない場合、子供の読書履歴データを参考に両親へ絵本や関連教育コンテンツを推薦する事もできる。
Ling Technologyの初期売上のデータによると、何のプロデュースや運営の基盤がない場合でも平均100戸の家族の中で21戸の両親がLukaのアプリを通して絵本販売サイトへ誘導された。しかし、初期段階ではの売上は主にハードウェアの売上で、今年の売上は2億元と予想している。
Ling Technologyの最終目標は?
顧嘉唯氏によると、Ling TechnologyはAIの音声対話において、その他の様々な応用シーンに応じ、自然な会話力や視覚・マルチセンサ技術を搭載し一種の複合利用可能なマルチモーダルシステムを形成する考えだ。これはLing UIと呼ばれるマルチモーダルで、Ling Technologyの製品やサプライチェーン、販売チャネルのコントロール能力に加え、Ling Technologyの迅速な新商品リリースを行う事ができ、コンシューマ市場に向けたルートも形成する。顧嘉唯氏は今後は半年に一度の新商品リリースを考えている。
チーム全体による技術向上以外に、Ling Technologyは起業に関する投資、コンテンツやチャネルに関する会社への投資を考えており、そこでLing TechnologyのAI2C業態を確立した。

Ling Technologyが注目するエンドユーザは主に人、車、家の三種類に分けられる。Ling Technologyは比較的安定した環境と、人数が固定的で子供の教育に熱心な家庭を対象に、Lukaシリーズの未就学児向け教育ロボットの開発をした。今年Ling Technologyは早期教育製品と市場に重点を置くが、K12ステージ(幼稚園・小学校教育)を対象としたのAI教育ハードウェア製品の準備も進めている。2019年には正式発表する予定だ。
「人とコンピュータ共存のスマート世代」である未成年市場をターゲットにする事に加え、一般向けロボットの創始者Jiboに投資したLing Technologyは、「IoTネイティブ世代」の家庭に向けてスマート家電や自動情報発信に関する製品開発を計画しており、こちらも2019年に発表する予定だ。