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アップルが自動車に関する新たな特許を取得した。米国特許商標庁はこのほど、アップルが申請した自律航法システム(ANS)に関する特許の情報を公表。このシステムは車線、道路標識、他の車両や歩行者の位置を認識し、自動運転を実現するためのものだ。
アップルのANSは、特定の条件下における自動運転が可能だ。車両が一本の道路に沿って走り続けているのであれば、ANSは道路上の各種情報を分析し、人間と同等の運転を実現できるという。
アップルのANSはまた、一定の予測をすることができる。例えば、前方車両の速度が遅い場合、このままのスピードで進むと車間距離が短くなりすぎることを予測し、前もって減速することができる。車道に歩行者がいる場合でも、その動きを予測し、減速・停止などの操作を自動で行うことができる。
車両への指示を予め設定できることも、アップルのANSの特徴だ。車線、路肩の幅、道路標識、信号など、道路上の移動しない物体に関する情報をシステムがキャッチし、予め走行ルートを設定することができる。実際の走行時においては、設定したルートに加え、天気、他車両や歩行者、動物など移動する物体の情報を加味し、随時ルートを微調整することができる。こうした微調整は、移動する物体と衝突しないことを大原則として行われ、前述の予測機能によって実現されるものだ。
アップルはかねてより、自動車の公道、高速道路走行を可能にする自律航法システムの開発に意欲を見せていた。同社は2013年に「iOS in the car」プランを公表し、自動車に関する開発を開始。同プランはその後、車載情報システムの「Carplay」に名称を変更。そして、車両開発の「Project Titan」も同時進行で始まった。2017年には、カリフォルニア州の自動運転公道試験ライセンスを取得し、「従来の自動車の概念を覆す」とする自動運転車の開発を続けている。今回の特許は、自動運転にさらに近づいたことを印象づける。
アップルはこれまで、自動車に関する70以上の特許を取得している。その中には車載情報システム、自動運転のほか、モーター、サスペンション、ライト、ナビゲーションに関するものも含まれている。なかでもCarplayは、すでに多くの自動車メーカーの車両に対応し、世界中で普及している。
(翻訳:小六)
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