世界400社以上が利用、中国発オープンソース基盤ソフトウェア「Zilliz」、業界最高額となる45億円を調達

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AIを活用した非構造化データの処理および分析を手掛ける「Zilliz」がシリーズBで4300万ドル(約45億円)を調達した。リード・インベスターは「高瓴創投(GL Ventures)」、コ・インベスターは「摯信資本(TrustBridge Partners)」、シンガポール政府系基金テマセク傘下の「Pavilion Capital」。シリーズAでリード・インベスターを務めた「五源資本(5Y Capital、旧名『晨興資本』)」とエンジェルラウンドのリード・インベスター「雲啓資本(Yunqi Partners)」も続けて出資した。「義柏資本(100Summit Partners)」は単独で財務顧問を務めた。

今回は、オープンソースの基盤ソフトウェア分野におけるシリーズBで世界最高額になる。Zilliz創業者兼CEOのCharles Xie(星爵)氏は、調達した資金は主に世界規模での人材募集、オープンソースソフトウェアのエコシステム構築、クラウド製品やサービスの開発、さらにAIを活用した非構造化データの処理および分析技術の世界的な普及と応用の推進に充てると話す。

製品の方向性について、Xie氏は「数値やテキストなどの構造化データの処理はコンピュータで可能だが、画像、動画、化合物の立体構造やDNAの塩基配列など広く存在する非構造化データはまだ効率的な処理方法が確立していない。そのため、Zilliz はAIによる非構造化データの処理および分析技術に特化する。ヘテロジニアス・コンピューティングが提供する高速処理能力と効率的なAIアルゴリズムを活用し、高次元データとモデル(固有値、埋め込み)を使ってデータ処理を行う。現在は非構造化データの分析、理解、インデックス利用、検索が可能で、ユーザーのデータインテリジェンスをサポートしている」と話す。

Xie氏は、AIを活用した非構造化データの処理と分析は世界のAIとビッグデータの変革を加速するものであり、引き続きこの分野への投資を増やす考えを示し、同社が開発したベクトル類似度検索エンジン「Milvus」は開発者が非構造化データの応用にかけるコストを大きく引き下げているとして、今後はパブリッククラウドで非構造化データのサービスを提供すると語った。

Zillizはまだ収益化には至っていないが、同社の技術はすでに世界の400社以上が利用し、そのうち約半数は海外の企業だ。現在開発中のMilvusをベースにしたクラウドサービスのソフトウェアは主にパブリッククラウド向けだ。

Zillizは2017年設立で、中国と米国に拠点を置く。Milvusは2019年10月にソフトウェア開発プラットフォームGitHubで公開され、現在スター数は4400以上、コントリビューターは120人以上になり、世界の400以上の組織や機関が採用する。画像処理、コンピュータービジョン、自然言語処理、音声認識、レコメンデーションシステム、検索エンジン、薬物発見や遺伝子分析などさまざまな分野で応用されている。Milvusは2020年4月にリナックス財団による「LF AI & Data Foundation」のインキュベーションプロジェクトに認定された。

Zillizのメンバーは約60人。創業者のXie氏はビッグデータ、AI と高性能コンピューティング分野の専門家で、Oracle 米本社に長く勤め、「Oracle Database 12c」の立ち上げに関わった。Zillizはこれまでに累計5300万ドル(約55億円)以上を調達している。(翻訳・二胡)


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