シャオミが創業8周年ドキュメンタリー映像を発表、創業者秘話など明かす
更新
2018年7月17日、香港上場8日目となる中国のスマホメーカー・シャオミ(小米科技)は創業8周年を記念するドキュメンタリー映像を発表した。
ドキュメンタリーでは、同社にまつわるいくつかの有名なエピソードに加えて、創業者・雷軍(レイ・ジュン)氏の秘話も披露された。
その秘話は、インタビュー形式で展開される。
「1ヶ月の休暇があれば、一番したいことは?」
雷軍:「実は今年は計画を決めていて、ピラミッドを見に行きたいと思っている。この世界にはほかにもたくさんの良い場所があるが、まだ行ったことがない。」
「過去8年間でさまざまな発表会を開いてきて、最も印象的だったのは、どの場面ですか?」
雷軍:「私が一番印象に残っているのは初めての発表会だ。私は10分前に現場に着いたのだが、混んでいて会場に入ることができなかった。やっとのことで前に進むと、阿黎(シャオミの共同創業者・黎万強氏のこと)が私のところにきて、早く開始しましょう、死ぬほど混んでいるので、急いで始めましょうと言ったんだ。」
過去8年間でシャオミが最も賞賛されているのは2つの点である。第1に、オンラインビジネスモデルによって費用対効果の高い携帯電話を生産し、スピーディーな企業を果たしたことだ。スマートフォン業界のスピード感と販売スタイルの変革を進めた同社だが、「オンラインビジネスモデルで携帯電話を生産する」、「コストパフォーマンス」は今やシャオミの代名詞となっている。
ドキュメンタリーの中では以下のエピソードも語られている。 2015年7月、社内会議で雷軍氏は次のように述べた。
「2週間前、私は経営幹部が推薦するある人材と面接した。推薦してくれた幹部はこの人物を高く評価していたが、私は『この人はダメだ』と言った。彼は『なぜ?』と聞いてきた。私は、この人物と1時間ほど話し、彼の履歴書は完璧に近いと思った。彼が過去に業務を引き継いだあるサプライヤーの収益はもともと年間900万ドルだったが、彼が来てからの4年間で2億ドルにもなったという。私は彼に『すごいね』と言った。すると彼は『私が稲わらを売れば、金の延べ棒と同じ価格で売り飛ばせる。これが私の能力だ』と言った。私は、『あなたは私たちの価値観に合わない』と言った。『顧客に嘘をつく必要はない、そして、重要なことは私もあなたの顧客だ。あなたは私に金と同じ価格でわらを売りつけるのか?』と言ったんだ」
シャオミの第2の偉業は、2016年に深刻な衰退を迎えた後、起死回生で市場を奪還できたことだ。
2015年、シャオミの出荷台数は7000万に達し、国内市場最多のシェアを獲得したものの、1億台の目標を達成することはできなかった。明けて2016年、同社の出荷台数は国内4位まで落ちこむ。全世界でもトップ5に入ることができなかった。
シャオミの衰退と言えば、有名なIT評論家Kesoがドキュメンタリーの作中でこう述べている:
「今日の携帯電話市場は過度な競争の局面にきている、過去のシャオミのやり方や考え方は、破壊的で革新的であったかもしれないが、今日では各競合との格差もがだんだん小さくなってきている。突然、限界に達して天井にぶつかってしまった。どんなに頑張っても、再起の道はない。この時、シャオミがかつて否定したものは、今日ではやはり有効であることがわかったのだ」
2016年には、雷軍氏は自ら携帯電話の研究開発およびサプライチェーン改革における指揮を取り、同年10月には初のフルスクリーンスマートフォンを発表した。また、マーケティングにおいては実店舗出店を急拡大し、ECからニューリテール(新小売)に舵を切った。また、トニー・レオン、ウー・ショウポー(呉秀波)、リウ・シーシー(劉詩詩)などのそうそうたるスターがイメージキャラクターを務め、この戦略は今日まで続いくこととなった。2018年の新フラッグシップモデル「Mi8」のイメージキャラクターはウー・イーファン(呉亦凡)である。この他、シャオミは海外市場、特にインド市場にも力を注いでいる。
2017年、シャオミは低迷からの復活に成功し、世界市場での出荷台数は9240万台に達した。今年第1四半期、シャオミは中国第2位の携帯電話メーカーに返り咲き、世界4位の携帯電話メーカーとなった。
ドキュメンタリーでは、従業員の劉安昱(リウ・アンユー)さんが東北なまりの言葉で、「私はより新しく、よりエキサイティングなプロジェクトに携わっていて、それは決してみんなを失望させないだろうと思っている。いずれにせよ今、私の心の中では炎が燃えさかっている」と語っている。しかし、その詳細については言及しなかった。彼が言う“プロジェクト”とはいったい何のことなのだろうか?