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iPhone 13の公式発表はまだ先だが、すでに大量のリーク情報が出回っている。玉石混淆のリーク情報のなかから、実現可能性の比較的高いものを以下にまとめた。
ベゼルが狭く
中国のアップルのサプライチェーン関係者によると、iPhone 13はこれまで通り4機種となる。それぞれの高さと幅はiPhone 12と同じで、厚さは約0.26mm厚くなる。
アウトカメラはサファイアガラスで全体を覆う構造に変わり、カメラモジュール全体が約0.9mm厚くなる。一方、レンズの突起は小さくなる。
外観におけるもう一つの変化はベゼルである。日本のアップル製品情報サイト「MACお宝鑑定団」によると、iPhone 12の時点でディスプレイ上部にあった受信機が、iPhone 13では本体のフレームに移動され、それにより、ベゼルを狭くすることができる。ただし、ベゼルの上下の幅は狭くなるが、横の幅は変わらない。
リフレッシュ・レート120Hzのディスプレイ
2020年に発売されたAndroid端末は、ほぼすべてがリフレッシュ・レート90Hz以上で、120Hz、144Hzのものもあった。そうした流れのなかで、iPhone 12のどの機種も120Hz非対応となったのは、残念だと言わざるを得ない。一部報道によると、アップルはドライバICの不足によってやむを得ず120Hz対応のディスプレイを諦めたのだという。
ドライバICの不足はiPhone 13で解消される見込みで、iPhone 13 Proが120Hz対応のディスプレイを搭載すると報じられている。韓国の電子産業メディア「TheElec」によると、iPhone 13 Proのディスプレイはサムスンが供給し、「LTPO(low-temperature polycrystalline oxide、低温多結晶酸化物)技術」による有機ELディスプレイを搭載するという。
LTPOはリフレッシュ・レートを1〜120Hzの間で変更可能にすることで、最大15%の省電力を実現できるのが特徴だ。
iPhone 13ではProだけが120Hz対応だが、2022年には、LGもディスプレイの供給に加わることで、iPhone 14は全機種が120Hz対応になると報じられている。ProではないiPhone 13は、リフレッシュ・レートが60Hzとなる。
LiDARが全機種に
iPhone 12とiPhone 12 Proのカメラの違いは、前者に望遠レンズとLiDARが搭載されていないことだ。iPhone 13では、この違いがなくなる。
台湾のテックメディア「Digitimes」によると、iPhone 13は全機種がLiDARモジュールを搭載することになり、アップルはすでにLiDARについて、ソニーと3年間の供給契約を締結したという。アップルがARデバイスを発表するという情報も流れており、ARにとって不可欠なLiDARを全機種に搭載することに踏み切ったのだと考えられる。
より多くの国でミリ波対応
iPhone 12は5G対応で、クアルコムの「X55」ベースバンドチップを搭載した。しかし、米国のiPhone 12がSub6とミリ波の2つの周波数帯に対応するのに対し、中国で販売されるiPhone 12はミリ波不対応だった。
特許メディアの「Patently Apple」によると、iPhone 13はより多くの国で5Gのミリ波周波数帯に対応することになるという。中国では、2019年にチャイナモバイルが5Gミリ波の技術検証を行い、2022年の商用化を目指している。iPhone 13がミリ波対応となれば、中国での売れ行きはさらに伸びるだろう。
通信技術の面では、Wi-Fiの新しい規格Wi-Fi 6Eが制定された。より速い通信ができるだけでなく、ほかの家電との干渉が少なく、遅延が短いのが特徴だ。制定から間もないため、まだ普及していないが、バークレイズのアナリストによると、iPhone 13は普及を見越してこれを搭載する可能性があるという。
原作者:「雷科技」(Wechat ID:leitech)
(翻訳・小六)
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