自動運転技術の「WeRide」、シリーズBでの調達総額が320億円に 広州でミニロボバス試験運用を開始

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レベル4(特定の条件下における完全自動運転)に特化した中国の自動運転スタートアップ「文遠知行科技(WeRide.ai)」は、このたびシリーズB2およびB3での資金調達を完了し、シリーズB合計の調達総額が3億1000万ドル(約320億円)に達したことを明らかにした。

リード・インベスターはバス、トラックなどの商用車メーカー「宇通集団(Yutong Bus)」、コ・インベスターは「CMC資本(CMC Capital)」などの新規株主と「啓明創投(Qiming Venture Partners)」、「創新工場(Sinovation Ventures)」などの既存株主。

WeRideは2020年末に、宇通集団からシリーズB1で2億ドル(約210億円)を調達したことを発表したばかりだ。これは中国の自動車メーカーが自動運転分野に対して行った出資としては最高額だった。

現在WeRideと宇通集団は、都市部の公道で走行できる完全無人運転の小型バス「ミニロボバス(Mini Robobus)」の開発を共同で行っている。この小型バスは無人運転システムを搭載した量産型モデルで、ステアリングやアクセル、ブレーキペダルはなく、走行は全てWeRideのフルスタックソリューションによって行われる。

今年1月15日からは、WeRideの自動運転ミニロボバスの試験運用が、広州市のバイオ産業の集積地である「広州国際生物島(Guangzhou International Bio Island)」のオフィスエリアと商業エリアを対象地域として開始される。これは同社が2019年11月にローンチしたロボタクシーサービスに続くもう1つのモビリティサービスであり、市民は生物島でロボタクシーとミニロボバスの両方を同時に利用できるようになる。

(翻訳:浅田雅美)

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