中国初のアップル認定「独立系修理プロバイダ」に、デリバリースマホ修理の「Hi維修」

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スマートフォンのピックアップ・デリバリー修理サービスを手掛ける「Hi維修(hiweixiu)」はこのほど、中国で初めて米アップルによりサードパーティーの修理事業者「独立系修理プロバイダ(IRP)」に認定された。IRPはアップルから純正部品と修理ツールの提供を受ける。これにより中国のユーザーは店頭に足を運ぶことなく、アップル認定のプロバイダにiPhoneの修理を依頼できるようになる。

Hi維修は今後、引き続きサードパーティーの部品を利用できるほか、アップル純正部品を使った修理も可能になる。純正部品で修理をした場合はアップルの公式保証には影響せず、アップル公式サイトで修理記録を確認することもできる。

またIRPに認定されたことで、Hi維修のエンジニア全員がAppleCare(任意の追加保証サービス)の認定エンジニアとなるべく、継続的なトレーニングを受けるという。

Hi維修が正式ローンチされた2015年3月から現在までに登録されたエンジニアは600人以上。Hi維修はその全員に対して直接管理を行っている。

アップルは昨年7月、米国内の修理サービス拠点を増やすほか、欧州やカナダなど32カ国にもIRPを展開する計画を発表した。IRPプログラム参加企業にはアップルが認定した技術スタッフの在籍が求められる。技術スタッフがアップルによる無料トレーニングを受け、純正部品と修理ツールを受け取れば、iPhoneの修理サービスを提供できるようになる。

アップルによるIRPの拡充には次のような意味があると考えられる。iPhoneの販売台数は多く、既存の修理サービスシステムではユーザーのニーズを満たせない。ユーザーの高評価を獲得するには従来の閉鎖的な修理サービスシステムから脱却し、サードパーティーの修理業者を取り込むことが必要だ。

この手法ならばアップルの純正部品の使用率も高められると同時に、サードパーティーの業者が占めていたiPhone修理市場を奪還し、アップルの売り上げ増にも貢献できる。

アップルは最重要と位置付ける中国市場で特にIRPを重要視している。Hi維修はすでに30を超える中国の大・中規模都市でスマホ修理・リサイクルのピックアップ・デリバリーサービスを展開しているため、アップル認定事業者としてのサービスをすぐに始められる上、多くのiPhoneユーザーをカバーできる。また現行のサービスステーションを利用できるため、建設コストも削減できる。それに加え、Hi維修が主に手掛けるピックアップ・デリバリーサービスでは、より多くのユーザーの利用が見込める。

現時点で、アップルが認定した修理事業者の拠点数は世界で5000カ所を超えており、iPhoneをはじめとする各種アップル製品の修理を行っている。Hi維修のピックアップ・デリバリーサービスに高評価が集まれば、将来的にはこの方式が広がっていくと考えられる。(翻訳・田村広子)


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