コロナで非接触ビジネス台頭、自動梱包・自動交換のスマートゴミ箱が人気

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コロナで非接触ビジネス台頭、自動梱包・自動交換のスマートゴミ箱が人気

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スマートハードウエアの設計や開発を行っているスタートアップ企業「拓牛智能科技(Townew Intelligent Technology)」(以下「Townew」)がこのほど、シリーズAで千万元規模の資金調達を行った。スマートマニュファクチャリングを手がける「盈趣科技(Intretech)」が出資し、「滄海資本(Ocean Capital)」が財務顧問を務める。

同社はこれまで3回資金調達をしている。2017年にはシードラウンドで「海納百泉投資基金管理(Beijing Hainabaiquan Investment Fund Management)」から、18年初めにはエンジェルラウンドで「獅吼基金(LionRoar Capital)」、「雨和基金(Yuhe Capital)」などから、また同年には、ネット通販大手の「京東集団(JD.com)」などからプレシリーズAで1000万元(約1億6000万円)規模の調達を行っている。

Townewは2014年に創設。住環境の再構築に取り組んでおり、手を汚さずに自動梱包・自動交換ができるスマートゴミ箱をリリースしている。

同社はすでに複数のモデルのスマートゴミ箱を販売している。

ハイエンドスマートラインのTシリーズは、自社オリジナルのASAR自動梱包・自動交換システムに赤外センサーを搭載し、非接触でふたの開閉ができる。T3は浴室用で防水機能を備える。T-Airシリーズは外観重視で、スタイリッシュな生活を追求する若者向けのデザインだ。

他にも、ゴミ分別用の設計や、オールシーン向けのスマートゴミ箱などを発売した。多くの機能と1年分のゴミ袋を搭載したカートリッジ(ふた部分)がセットになり、リビング、キッチン、寝室、バストイレなどの家庭の各シーンに対応可能だ。

Townewのオールシーン向けシリーズ製品

スマートゴミ箱のターゲット層は一~二級都市の中間層およびホワイトカラー層だ。現時点でTownewが売り出した「ゴミ箱+ゴミ袋カートリッジ」のSKU(受発注・在庫管理を行うときの最小単位)は20を超えた。

創業者であるMatthew氏によると、Townewの製品設計におけるビジネスロジックは、ゴミ袋の交換には専用カートリッジを装着しなければならないため、同社のゴミ箱を購入したユーザーは、その後も継続してカートリッジを購入しなければならないということになる。これにより、Townewは客単価を上げられる。消耗品によってより多くの収益が見込めるという。現在、カートリッジの売上高に占める割合は、当初の8%から30%まで伸びてきている。

Townewの ASAR自動梱包・自動交換システム

同社製品はアリババのECモール「天猫(Tmall)」、京東、「小米有品(YOUPIN)」、「蘇寧易購(Suning.com)」、「華為商場(vmall)」、「網易厳選(NetEase Yeation)」と自社のオフィシャルショップで販売している。オフラインのキー・アカウント(得意先)向けは、「蘇寧(Suning)」、小米、「国美(Gome)」、「大中(Dazhong)」、イトーヨーカドーなどで販売されている。また、北米、欧州、韓国、日本、東南アジア、アラブ首長国連邦、イスラエルなどでエージェント契約を結び販売されている。

現在スマートゴミ箱を開発する企業は少なくはない。ただ「本体+付属消耗品」モデルを採用し、「自動梱包・自動交換」機能を備えた企業となるとTownew一社のみだ。ゴミ箱と消耗材に関する世界における特許を500件余り保有しており、Matthew氏は、Townewは同分野で先発優位性と技術力を有しているとの認識を示した。

今後、Townewはスマートゴミ箱の応用シーンを拡大し、日常生活からマタニティ・ベビー向け、ペット向けなどより多くのシーンでの応用を開拓していくとしている。(翻訳:lumu)


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