外国人留学生向けの米オンライン職業教育「FLAGDream」 GAFAなど一流企業への就職を支援 

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外国人留学生向けの米オンライン職業教育「FLAGDream」 GAFAなど一流企業への就職を支援

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教育業界の調査会社「HolonIQ」が2021年1月に発表したデータによると、2020年のオンライン教育業界への投資は、2010年の32倍の161億ドル(約1兆7000億円)となった。また、同社では2030年には教育への支出が10兆ドル(約1000兆円)になると予測している。2020年の投資のうち、半数近い48%が職業教育分野のもので、多くの新興企業がこの市場で競い合っている。

なかでも有望なのが、「FLAGDream」という企業だ。同社は世界の一流企業への就職をサポートするという明確な目的のもと、大学生や若手社会人向けにキャリアアップに必要なプラン、知識、技術を教えている。

FLAGDreamは⾦⼀粟氏により2019年に創業され、現在北米トップクラスのヒューマンリソースグループ「Intellipro Group」の傘下にある。Intellipro Groupはシリコンバレーとのつながりが強く、毎年100人以上がIntellipro Group経由でグーグルに就職している。そのため、FLAGDreamはフェイスブック、グーグル、アップルの管理職を講師として招聘している。現在同社に登録済みの講師は200人強だ。

FLAGDreamの主な顧客層は、北米の有名大学に在籍する外国人留学生である。現時点ではデータサイエンス、ビジネスアナリシス、コンピューター科学を中心とする教育プログラムを提供している。プログラムは標準コースとカスタマイズ可能なマン・ツー・マンコースの2つに大別される。

標準コースでは、特定のポストで働くための技能を中心に教える。受講料は数百から数千ドル(約数万円から数十万円)で、授業の内容、難易度、講師によって金額が設定される。FLAGDreamの共同創業者でCEOの⾦⼀粟氏によると、標準コースの受講料は他社が提供する同レベルのコースより30〜50%割安だという。

マン・ツー・マンコースでは、講師が面接をした上で受講生に適したプログラムを組み、キャリアアップをサポートする。受講生の現状やキャリア目標によって講師をマッチングさせ、その上で受講料を決めていく仕組みだ。

2020年のマン・ツー・マンコースの受講生は数百人にとどまったが、これは講師の数が不足したためだと⾦氏は話す。2021年は講師を大幅に増員し、2000〜3000人の受講を見込んでいる。

標準コースを含めたすべてのコースの利用者数について、同社共同創業者でCOOのMichael Zhao氏によると、過去10カ月間の月間ユーザー増加率は92.1%だった。受講生はIntellipro Group経由でヘッドハンティング会社に推薦され、就職・転職の支援を受けることができる。現在受講生の80%が企業から満足できるオファーをもらうことができている。

FLAGDreamは今後、Intellipro Groupのが進出している欧州、豪州などでも事業を展開する予定だ。

オンライン職業教育の将来について、⾦氏は次の3つを大事にしていくことで長期的な成長を実現できるとの考えを示した。まず、受講生の目的はキャリアアップであり、そのためのあらゆるサポートをしていくこと。次に、一人ひとりの成長段階を記録し、各段階に適した教育を継続的に提供していくこと。そして、サービスの質と満足度を上げることだ。現在FLAGDreamに関するネガティブな報道は全くないという。

FLAGDreamのキャッシュ・フローは安定しており、現在MVP(実用最小限の商品)の開発をしている最中だ。MVPが完成すれば、受講生はより安い価格で基本的なプログラムを受講できるようになる。MVPの完成は年内を見込んでおり、その後プレシリーズAの資金調達を行う予定。調達目標額は200万〜250万ドル(約2億円〜2億6000万円)で、マーケティング、技術開発、チームビルディングに充てられる予定だ。(翻訳・小六)


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