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中国では革新的で便利なアプリやオンラインサービスが日々生まれており、 世界からも注目されています。しかし、中国のアプリは国内でしか使えないものも多く、WeChatやTikTokなど一部を除き日本ではあまり知られていないのが現状です。
今後、間違いなくデジタル化が進む日本でビジネスチャンスをつかむためには、中国で成功しているアプリやそのビジネスモデルについての知識を得ることは非常に有益です。
ここで、人気アプリ60個を厳選し、そのビジネスモデルや機能、インターフェイス、マーケティング施策、資金調達などのさまざまな情報を図解や画像を交えながらわかりやすく解説していきます。
まずは中国版「メルカリ」から。
コミュニティ機能が特徴の中国版「メルカリ」
「閑魚(Xianyu)」は、アリババ・グループが運営する中国最大のフリマアプリです。中古品の売買だけでなく、レンタル事業なども行っています。 後述する「コミュニティ機能」が最大の特徴です。
トラブルを防ぐため、本人認証機能が充実しており、出品時、購入時 にアプリ上で顔認証を行う必要があるほか、出品者の欄にはアリババの信用スコアである「芝麻信用(セサミクレジット)」が表示されます。また、チャットを使ってすぐにトラブルを報告できたり、運営会社が間に入って問題を解決してくれるなど、ユーザーが安心して取引できる 仕組みが整っています。
なお、レンタル事業は、月額約3000円のサブスクリプションモデルか、 都度払いが選択できます(家電製品とブランド品をレンタルしたい場合、約月額8000円のプラチナ会員になる必要がある)。 決済には、アリババグループの口座、アリペイを使用するため、グループ内でお金が還流する仕組みになっています。
ビジネスモデル
収益モデル:
・レンタル料 ・サブスクリプション収入 ・プラットフォーム使用料
ニーズと成長の背景
閑魚の最大の特徴は、そのコミュニティ機能です。
ユーザーは、趣味趣向をテーマにしたスレッドを立てたり、参加したりすることができます。 たとえば、特定のアイドルについてのコミュニティなど同じ趣味を持つ人同士がコミュニケーションをとることができる「場」が用意されているおかげで、グッズなどの売買が成立しやすいうえ、ユーザーを囲い込むこともできます。
コミュニティには、アイドル、化粧品、インテリア、玩具、車、カルチャー(音楽・書道など)、グルメ、スポーツ、機械設備といったさまざまなジャンルのコミュニティがあります。 ユーザーは、各ジャンルの管理者に費用を払うことで、自身の出品したものをスレッドの上位に表示することも可能です。
主な機能とUIの特徴
著者紹介
王沁(Alex Wang):中国陝西省漢中市出身。慶應義塾大学商学部卒。リクルートHD新規事業総括などを経て独立。現在は、華和結ホールディングスCEOとして、コンテンツ商社「JCCD.com」、AI・人工知能プラットフォームの「AiBank.jp」など複数の事業を経営している。自身の会社でアプリ開発も行っている。
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本記事は、王沁氏の新書『中国オンラインビジネスモデル図鑑』より抜粋したものです。36Kr Japanはさらに、以下8社の分析記事を厳選し、3月15日より情報プラットフォーム「コネクト」にて提供します。無料会員の方は閲覧いただけますので、ぜひチェックしてください。
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