AI技術でマネーロンダリングを検知、「慧安金科」がシリーズBで数十億円を調達

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AI技術でマネーロンダリングを検知、「慧安金科」がシリーズBで数十億円を調達

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金融機関向けのAIソリューションを提供する「慧安金科(AHI)」がシリーズBで数億元(数十億円)を調達した。リード・インベスターは「重慶両江中新嘉量金融科技人民幣股権投資基金合夥企業」(LP)、コ・インベスターは既存株主の「高瓴資本(Hillhouse Capital)」と「創新工場(Sinovation Ventures)」。

慧安金科は2017年に設立された。自社開発した自律式の機械学習技術をコアとして、金融機関向けにリスクヘッジ、マネーロンダリング対策、内部統制監査、マーケティングなどをサポートするインテリジェント製品およびサービスを提供。リスク管理とコンプライアンスにかかるコストを削減している。

同社のマネーロンダリング対策における取引監視・識別モデルを例にとると、同プログラムは、マネーロンダリング対策専門家の経験手法を自動的に学習し、マネーロンダリングに関連する全てのシグナルを抽出した上で、生成されたアラートにリスクの優先順位を付ける。取引監視システムが疑わしいと判断した取引のうち、リスク優先順位の上位7割について99.5%の再現率を誇る。

実際のデータによると、慧安金科のマネーロンダリング対策システムは、人の手で対策を行った場合よりコストを30%以上削減できる上、金融機関の本部がマネーロンダリング届出プロセスを把握するのに有益だ。そのほか、人的なミス、人材の流出などによって引き起こされるコンプライアンスリスクを抑えることにも貢献している。

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