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供給問題で伸び悩むファーウェイ、2020年の業績はプラス成長を維持 コロナ禍で底力発揮

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中国の通信機器大手ファーウェイは31日、2020年度の年次報告を発表した。成長率はやや鈍ったものの、業績は概ね予想通りの結果となり、年間売上高は前年比3.8%増の8914億元(約15兆円)で、純利益は同3.2%増の646億元(約1兆900億円)だった。

発表の席で同社のケン・フー(胡厚崑)輪番会長は、コロナ禍における同社の取り組みについて言及した。

通信事業者向けネットワーク事業では2020年、世界の170の国・地域に向け1500ものネットワークを安定して運営し、ロックダウン期間におけるリモートワークやオンライン教育、オンラインショッピングへの需要に応えた。また各国の通信事業者と連携し、炭鉱、製鉄、港湾、製造など20以上の業界において、5Gによるイノベーションプロジェクトを3000件以上実施した。

中でも医療、教育は同年の重要な事業化シナリオとなった。コロナ禍において、ファーウェイクラウドに基づくAI活用の診断支援などのソリューションは多くの国・地域へ技術や知見を提供している。また、ファーウェイクラウドは5000万人以上の小中学生に向け、オンライン教育のクラウドプラットフォームを提供した。

ファーウェイの三大基幹事業について、フー輪番会長は、通信事業者向けネットワーク事業は安定を維持、法人向けICTソリューション事業は比較的ハイペースでの成長を続け、コンシューマー向け端末事業はサプライチェーンの問題によりスマートフォン販売が影響を受け、売上高が下がっていると説明した。

コンシューマー向け端末事業が掲げる「1+8+N」戦略(スマートフォンを中心にパソコン、テレビなど8つのハードウェアとIoT機器によるエコシステム)は進展を続けており、前年比65%成長となった。「1+8+N」戦略は、同社独自のOS「Harmony OS」とアプリ・APIを集積した「Huawei Mobile Service(HMS)」によるエコシステムを中核とし、スマートオフィス、フィットネス&ヘルス、スマートホーム、スマートモビリティ、エンターテイメントの五大シナリオで消費者にスマートライフ体験を提供していくという。

地域別にみると、2020年は中国事業が目覚ましい結果を残し、売上高は事業全体の65.6%を占め、前年比15%増の5849億元(約9兆9000億円)となった。海外事業はコロナ禍や米国からの制裁による供給不全により各国で業績が悪化したものの、予想の範囲にとどまった。

現在、ファーウェイの営業キャッシュフローは352億元(約5900億円)で、前年より目減りしている。同社によると、その原因は供給、R&D、材料在庫などに資金を注ぎ込んだことで、現在の負債比率は62.3%だという。

フー輪番会長は「過去1年、我々は逆境にありながらもICT技術の刷新によって顧客に向けて価値を創出し、世界がパンデミックに打ち勝って経済と社会がともに発展するために経営の質を高め、ほぼ予想通りの業績を収めることができた。引き続き顧客およびパートナーと密に連携し、社会や経済、環境の持続可能な成長を支援していく所存だ」と述べている。
(翻訳・愛玉)

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