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中国通信機器大手ファーウェイ(華為技術)は2日、独自OS「Harmony(鴻蒙)OS 2」と、同OSを搭載した新商品を発表した。
ファーウェイによるとHarmonyOSはIot家電向けOSとして開発を始めたが、米政権の規制によってAndroidやGoogleのアプリが使えなくなったことから、スマートフォンに搭載することを決め、技術開発を進めていた。
Harmony OS 2は異なる家電やファーウェイのPC、タブレット、スマホをシームレスに連携するのが売り。OSはオープンソース化し、サードパーティーの端末もサポートしていく方針。
ファーウェイが同日発表した主な製品は以下。
Huawei Watch3/Huawei Watch 3 Pro
ファーウェイにとってスマートウォッチの新製品は2017年以来。銀行のキャッシュカード、交通ICカードなどを搭載でき、車や家のドアの開閉など、さまざまなIoTデバイスの操作も行える。
また、健康管理の機能を強化し、薬を飲む時間のアラームや、ユーザーの体調不良を感知し緊急通報する機能もある。
通常版は2599元(約4万5000円)、Proは3299元(約5万7000円)から。
Mate Pad Pro
12.6インチのタブレット。マウスやキーボードと接続しPC同様に操作できるほか、PCやスマホとも連携し、画像やドキュメントを簡単に移すことができる。4999元(約8万6000円)から。
HarmonyOS 2対応スマートフォン
HarmonyOS 2を搭載した端末4機種(Mate40 Pro、Mate 40E、Mate X2、nova8 Pro)は6月3日に予約を開始し、18日に発売。
また、新機種のP50についてもイメージを発表。発売時期は未定としながらも、余承東(リチャード・ユー)コンシューマー事業部CEOは「できるだけ早く発売する」と述べた。
Harmony OSは今年7-9月から順次過去の端末をサポートしていき、P10、P20シリーズのような古い機種も来年前半には対応する予定という。
発表会では、Harmony OSが家庭内の家電をシームレスでつなぐイメージも説明された。
スマホがユーザーの健康状況を管理しており、スマホを豆乳メーカーにかざすことで、体調に合ったレシピを表示したり(画像)、冷蔵冷凍庫の温度をスペースごとにスマホから管理し、食材に応じて最適の保管場所を示すことが可能だという。
画像はファーウェイ発表会より。
(文・浦上早苗)
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