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中古ブランドリセールの「胖虎」、3回の転換期を支えたサプライチェーン

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ブランド品のリセールを手掛ける「胖虎奢侈品(Ponhu Luxury)」(以下、「胖虎」)がシリーズCで5000万ドル(約55億円)を調達した。リード・インベスターは「星納赫資本(Focustar Capital)」と「ATM Capital」が共同で務め、既存株主の「渶策資本(INCE Capital)」と「彬復資本(Befor Capital)」が追加投資を行った。シリーズBの時と比べると、胖虎の評価額は数倍に跳ね上がっている。

2015年に設立された胖虎は、2020年の同社の中古ブランド品とファッション製品の流通量は15万件を超え、GMV(流通取引総額)は10億元(約170億円)を超えた。今年5月時点での同社のユーザー数は300万人を超えている。

胖虎は創業から6年間で3回、重要な方向転換を行っている。1回目は、当時はあまり開拓されていなかったブランド品業界において、委託販売を主なスタイルとして顧客を開拓し、データとサプライチェーンを構築したことだ。2回目は、事業を法人向けに転換したことだ。個人およびオフラインで小規模の実店舗から買い取り方式で商品を集め、セレクトショップ、中古品販売店、さらに「紅布林(PLUM)」、「妃魚(Feiyu)」といった高級ブランドの中古品販売を行うプラットフォームへ提供するスタイルを取った。3回目は現在進行中で、前述の買い取り方式をベースに、個人向け展開を進めている。また、中国国内ブランドのインキュベーション事業にも着手している。胖虎は自らを「サスティナブルなファッションEC」と位置づけ、経済の循環と商品の買い取り・再流通に重点を置いている。

画像提供:Unsplash

創業者の馬成氏は創業からの道のりをこう振り返る。「初期に採用した委託販売方式は、オンラインでの顧客開拓においてコストが掛かり過ぎる、アプリ上でのリピート率が上がらないという問題に直面した。2017年に買い取り方式で小規模な実店舗から商品を集め、ブランド商品のヒットまでのプロセスを標準化したことで、より整った、効率的なサプライチェーンを構築することができた。ここから法人向けに事業転換したが、2020年3月、新型コロナウイルスの影響を受けて法人向け業務は停滞した。今は個人消費者向け業務に再度方向転換しており、ライブ配信に注力している」

上述した3回の方向転換を胖虎が行えた背景には、同社が持つ盤石なサプライチェーンシステムが関係している。例えば、プラットフォーム上で顧客の利用率やリピート率などが伸びなかったときに、複数の画像からブランドの真贋判定を行うアプリ「鑑定神器」をリリースした。また、「閑魚(Xianyu)」、「拍拍(Paipai.com)」や「転転(Zhuan Zhuan)」といった大手フリマアプリと連携した鑑定も含めると、毎年12~15万点のブランド品を鑑定している。そして、鑑定神器から胖虎のアプリへ顧客を誘導する流れも構築した。
また、胖虎は2017年から一部の取引をアプリではなく中国の国民的SNSであるWeChat(微信)上で行えるようにしており、今では顧客の40%以上がWeChat上で商品を購入するようになった。利用率、リピート率の向上にも貢献している。

フランスの高級ブランド再販サイト「Vestiaire Collective(ヴェスティエール コレクティブ)」の報告によると、中古品の手袋1セットを購入するごとに、9kgの二酸化炭素排出量削減に繋がるという。「サスティナブルなファッションEC」を自認する胖虎は、環境負荷を減少させるという責任を果たしたいとしている。

同社は今年から中国ブランドのインキュベーション業務にも注力している。現在同業務が同社全体業務に占める割合は5%程度だが、来年には20%にまで達すると予測している。

(翻訳:Qiunai)

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