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東京五輪・体操男子の個人総合で銀メダルを獲得した中国の肖若騰(しょう・じゃくとう)選手が中国のSNSで、選手への批判を慎むよう呼び掛けた。肖選手の投稿数時間前に、同種目で金メダルに輝いた橋本大輝選手がSNSで誹謗中傷を受けていることを明かしており、同投稿を受けての行動とみられる。
肖選手は29日午後、メダリスト3人の画像などを添え、「皆さんには中国選手、中国の体操、そして私…肖若騰を今後も応援してほしい。だけど、スポーツ選手を過度に攻撃しないでほしい。スポーツ選手は皆すばらしく目標のために努力をし、自らを鼓舞している」と投稿した。
中国のSNSウェイボ(微博)では競技後、跳馬の採点を巡って橋本選手を攻撃するハッシュタグがトレンド入りし、橋本選手も29日昼前、自身のTwitterで、関係者や応援してくれた人々への感謝とともに、跳馬の採点基準を巡ってSNSで誹謗中傷を受けていることをつづっていた。
肖選手の投稿は大きな反響を呼び、30日時点で「肖若騰、『日本選手を恨んでいない』」というハッシュタグがトレンド入りしている。投稿には約2万件のコメントがつき、大半は肖選手への称賛となっている。一方、ロシア選手が銅メダルを獲得したことから、「中ロ友好」と書き込みあえて日本をスルーするコメントも少なくない。
国際体操連盟(FIG)も中国でのSNSの批判を受け、採点基準の妥当性について「審査は公正かつ正確」とし、解説文を公開している。
(文・浦上早苗)
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