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中国最大の医療機器メーカー「マインドレイ・メディカル(邁瑞生物医療電子)」の李西廷董事長、火鍋チェーン大手「海底撈(HaiDiLao Hot pot)」創業者の張勇氏に続き、このたび新たな中国系経営者がシンガポール首位の富豪の地位を引き継いだ。
8月31日、東南アジア最大のIT企業で「東南アジアのリトルテンセント」とも称される「Sea Limited」(以下、Sea)の株価が338ドル(約3万7200円)を突破したのにともない、同社創業者のフォレスト・リー(Forrest Li;李小冬)氏の保有財産が211億ドル(約2兆3000億円)となり、リー氏が新たにシンガポール首位の富豪の座に着いた。
2020年の年初以来、Seaの株価はすでに8倍以上に高騰している。9月10日、同社の株は325ドル50セント(約3万5800円)で取引を終え、時価総額は約1750億ドル(約19兆2000億円)となっている。
Seaは2009年に設立されたゲームプラットフォーム企業「Garena」を前身とし、その成功は中国IT大手テンセントの支援と切り離すことはできない。2010年5月、Garenaはテンセントから資金を調達し、さらに世界的な人気を誇るeスポーツタイトル「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends、英雄聯盟)」の独占代理権を取得。これを契機に、同社は東南アジア最大のゲームパブリッシャーへと急速に成長した。
SeaはゲームプラットフォームのGarena以外にも、東南アジア最大のEC(電子商取引)プラットフォーム「Shopee」および電子決済プラットフォーム「SeaMoney」という主力事業を抱えている。
最新の持ち株比率に関するデータによると、Seaの株式の保有率は、筆頭株主のテンセントが約23%、2位のリー氏は8.8%となっている。
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