ファーウェイ、ドバイでフォーラム 5Gめぐる次の方向性

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ファーウェイ、ドバイでフォーラム 5Gめぐる次の方向性

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【新華社北京10月16日】中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が主催する「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2021」がこのほど、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれた。胡厚崑(ケン・フー)輪番会長が講演し、第5世代移動通信システム(5G)の発展速度は予想を大きく上回っていると指摘した。

胡氏は「これまでに世界に176の商用5Gネットワークを構築し、ユーザーは5億人を超えた。企業向け5G事業『5G to B』は1万件余りで、うち半数以上が中国で実施された」と述べた。次の方向性については、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)などのエクステンデッド・リアリティー(XR)事業や5G to B市場、グリーン(環境配慮)・低炭素に重点を置くと説明した。

同社がVR・AR分野の取り組みを始めたのは2016年。胡氏は、5Gをさらに進化させた「5.5G」ビジョンの重要な方向性の一つとして、通信遅延が最大10ms(0.01秒)、下りの通信速度が4.6Gbpsを超える技術の提供を通じて、クラウドXR事業の需要に対応していくと述べた。端末については、価格帯をさらに引き下げ、より軽く、小さく、安価なヘッドマウントディスプレー(HMD)を提供する考えを示した。

関連業界と提携してXRコンテンツの拡充も進めていく。クラウドプラットフォームや利便性の高い開発ツールを活用して、開発者がより効率的にアプリケーションやコンテンツを生み出せるようにすることで、XR事業の大規模な商用化という転換点の到来を加速させる。

胡氏によると、製造や採鉱、港湾などの分野で、5G to Bソリューションの導入が始まっている。同社はこれまでに10以上の分野で実証実験を行い、ソリューションを納入してきた。港湾では、5Gや人工知能(AI)、自動運転技術の導入が進んでおり、無人作業や無照明、24時間稼働が現実となっているという。

胡氏は「新型コロナウイルスの流行がデジタル化を大きく加速させた。クラウドとAIは産業のデジタル化に不可欠な選択肢となり、環境に配慮した発展も世界の共通認識となった。これらが情報通信技術(ICT)産業に大きな影響を与えている。積極的に行動しなければ、変化に素早く対応できない」と強調した。

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