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11月20日、中国EC市場で3位のシェアを持つソーシャルEC「拼多多(Pin Duo Duo)」が第3四半期決算(2018年7月〜9月)を発表した。
オンラインマーケティング技術サービスの売り上げが伸びており、拼多多の売上高は33億7240万元(約549億円)、前年同期比697%増という大幅な伸びとなった。前四半期比では24%増で、アナリスト予想である30億500万元を超えた。
損失額は7億9000万元で、前四半期の8億1570万元よりも減少。今四半期では研究開発費が3億3200万元増加しており、前年同期比で8倍増となった。ストックオプション報酬の経費などを米国会計基準で計算すると、損失は12億6950万元。
2018年9月30日までの12ヶ月間、プラットフォーム上のGMV(流通総額)は3448億人民元に達し、前年同期比386%増。2018年6月30日までの583%増と比べると、伸び率は若干緩やかになった。
EC業界全体から見ると、拼多多の成長速度は平均以上だ。国家統計局のデータによると、2018年1月~10月の期間、全国のEC販売総額は7兆539億元で、前年同期比25.5%増だった。アリババのGMVの伸び率は29.3%、京東集団(JD.com)は30%だ。
同9月30日までの年間アクティブバイヤー数は3億8550万人(前年同期比144%増)で前四半期から4200万人の増加。第3四半期のスマホアプリの月間アクティブユーザー数は2億3170万人(同226%増)で、前四半期から3700万人の増加となった。また、9月末時点で、淘宝(タオバオ)アプリ、あるいは京東アプリと重複使用しているユーザー数はそれぞれ9580万人、6351万人となっている。
アクティブバイヤーの年間平均消費額は894.4元(同99%増)で、前四半期の762.8元から17.7%増加。また、一級・二級都市のユーザー数の伸びが顕著で、ユーザー全体の50%近くを占めるようになっている。
拼多多は決算書で、世界各地の研究機関と協力してAI技術向上に努めている旨を報告しており、同社の創業者でCEOの黄峥氏が指揮をとっているという。同氏は「引き続き技術開発投資を進めていく。目標として掲げる『コストコとディズニーランドの融合』は達成できると確信している」と述べた。
(翻訳・飯塚竜二)
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