アリババ「DingTalk」、ユーザー数5億人突破。周辺アプリ整備しビジネスエコシステム構築

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アリババ「DingTalk」、ユーザー数5億人突破。周辺アプリ整備しビジネスエコシステム構築

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アリババグループでビデオ会議ツールを運営する「釘釘(DingTalk)」は、今月13日に開いた同サービスの発表会で「2つのDX(デジタルトランスフォーメーション)」戦略を明らかにし、「DingTalk6.3」を発表した。また、DingTalkのユーザーが今年8月末までに5億人を突破したことも発表。企業や学校などの1900万の組織が同サービスを使用している。

今回の発表会では、新たに同社総裁となった葉軍氏が戦略の説明を行った。

「2つのDX」とは、組織と業務それぞれのデジタル化を意味する。葉氏は「2つのDX」の最終目標は企業と組織の業務にかかわるすべての事柄をデジタル化することだとしている。「我々はツールだけではなく、次の時代の仕事スタイルもイノベートする。デジタル化によって人と組織の関係性や仕事環境、生活スタイルは変化する。DingTalkはデジタル世界とモノの世界をつなぐ。我々が掲げる『クラウド・DingTalk一体化』戦略は企業がDX化を進める上で必然の選択肢だ」

葉氏はまた、「オンラインはDXの前提であった。DingTalkは企業がオフラインで管理していた人、モノ、金、コト(プロジェクト)をオンラインへ移行させ、アドレス帳、会議、決裁などをすべてデジタル化させた。コンピューター時代にパソコンが生産ツールだったように、DingTalkはモバイル時代の最適な生産ツールなのだ」とも説明している。

2つのDX戦略では、組織のDXの中でスタッフのデジタルスキル向上を重視し、スタッフ一人ひとりにツールを1セットずつ供給している。今回の発表会では最新版の会議ツール「釘閃会」やファイル管理ツール「釘釘文檔」、プロジェクト管理ツール「釘釘項目」なども紹介された。

会議ツール・釘閃会は以前に比べ大きく改良されている。テレビ会議、スケジュール、プロジェクトなどのコラボレーション機能をドキュメントでつなぎ、迅速な会議の立ち上げや情報共有、議論、意思決定のプロセスを連結させ、最終的にスムーズな会議の開催を可能にした。

業務のデジタル化を行うにあたっては、生産、供給、販売、研究開発の過程でデジタル技術を活用し、事業計画のために正確な分析を行って方向性を示し、企業の素早い意思決定を助けることが求められる。

葉氏はDXの重要なキーワードとして「選」「搭」「建」「連」「跨」の5つの文字を挙げている。

この中で「建」が示すのはビジネスアプリケーションの構築だ。DingTalkはローコードやフルコード開発ツールを提供。「連」は、DingTalkのプラットフォームを通じて異なるビジネスシステムのデータをつなぐことを指し、「跨」はビジネスがシーンや組織の垣根を超えてつながり合うことを指す。

今回の発表会では、DingTalkで開発者向けに新たなプラットフォームが開放されると明かされた。開放したインターフェース数は今年初めの約1300から約2000にまで増加した。今年の開放件数は過去2年と比べても多い。

DingTalkのローコードに関しては、今年はローコードアプリケーションプラットフォーム「釘釘搭」をリリース。本プラットフォームには同社開発の「宜搭(Yida)」のほか「簡道雲(jiandaoyun)」、「易鯨雲(YiJing Cloud)」などを含むローコードベンダー8社が集まっており、公開されたローコード開発テンプレートは600以上に上る。

現在、金蝶(Kingdee)や用友(yongyou)などの大手企業がDingTalkのエコシステムに加入しており、DingTalkのローコードプラットフォームを使用して開発されたアプリは1000を超え、開発者は90万人を超えている。

(翻訳・Qiunai)

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