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現在、若者を中心に爆発的な人気を誇るショート動画共有アプリTikTok。日本をはじめ世界各国に進出しているが、もともとは中国のサービス「抖音(Douyin.com)」だ。
2018年6月現在、1日あたりの平均視聴回数は20億回、月間アクティブユーザーは3億人を突破し、すでに150以上の国と地域でサービスを展開している。App Store(中国国外)でのダウンロード総数は延べ4580万回に達した。
ショート動画の魅力は、テキスト以上に気軽に閲覧できること。公式データによると、日常生活を記録した動画が最も利用されるという。
ショート動画共有アプリは、TikTok以外にも快手、西瓜視頻、小咖秀などが人気だが、それぞれターゲットとするユーザーやコンセプトが異なる。その中で、TikTokは何故人気なのだろうか?
1)ターゲットとコンテンツを的確にマッチング
リップシンク動画(口パク動画)で人気を集めたことからもわかる通り、TikTokはダンスやパフォーマンスなどを気軽にアピールできる場だ。「人とは違った自分を見せたい」という「00後(2000年以降生まれ)」世代の特性をうまく掴むと同時に、一部の選ばれたインフルエンサーではなく、一般のユーザーに活躍の機会を与えた点が勝因だ。
2)気軽に見られる、作れる「15秒フォーマット」
たった15秒という短いフォーマットは、動画を閲覧する側、発信する側双方の敷居を低くした。動画を作成するための特別な知識や技術は不要で、編集やエフェクトも簡単。顔認識、2D、3D、ARなどの視覚効果を加える機能もアプリ内に組み込まれており、誰にでも高品質なショート動画が作れる。
3)一般人同士の交流をコンセプトとした運営
一般ユーザーを主役に据え、彼らに交流してもらうことで、一部のインフルエンサーだけにアクセスが集中しない。また、ユーザータグやカテゴリ分けによって各人の関心に合った動画がレコメンドされるシステムになっている。ユーザーが増えるほどセグメントが細分化され、より小さなグループからそれぞれのオピニオンリーダーが生まれる。
4)積極的な海外展開
欧米の若年層に人気の競合アプリ「Musical.ly」を買収・統合し、チーターモバイルと海外戦略で提携した。将来はより多元化されたコンテンツとトラフィック増大が期待できる。
5)豊富なアクセス量
企業のPRの場として申し分ないほどのアクセス量を誇る。AirbnbはTikTokにフィード広告を投入してブランド好感度が89%上昇した。シボレーのフィード広告は視聴回数1600万を記録した。Airbnbやadidas neo、アウディなどはTikTokで公式アカウントを運営している。
では、1日20億回再生されるTikTokは今後、何を収益源としていくと考えられるか?
1)アプリ内ソーシャルECを運営
ショート動画のアピール力とインフルエンサーを活用してECを運営できる。
2)ゲームアプリへ誘導
実際のプレイ画面やゲーマーによるレビューが動画によって視覚化されるのは強みだ。
3)KOL(Key Opinion Leader)によるPRの場を企業に提供
KOLを発掘するだけでなく、育成やマネジメントを通じてKOLの影響力を強化できれば、より効果的なPRができる。
日々変化するモバイルインターネットの世界でTikTokがどのような展開を見せるか。まずはTikTokをダウンロードして覗いてみてはいかがだろうか。
(翻訳・愛玉)
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