シャオミがIKEAとタッグ、雷軍(レイ・ジュン)CEOはIoTでBtoBとBtoCを一気に狙う

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シャオミがIKEAとタッグ、雷軍(レイ・ジュン)CEOはIoTでBtoBとBtoCを一気に狙う

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シャオミ(小米)がIoTの分野であらたな一歩を踏み出した。

これまで同社は、IoT関連では主に消費者向けハードウェアを販売してきたが、家具量販店IKEAと提携し、ビジネス向けIoT事業を開始する。

28日に同社のAI+IoT開発者コンテストでIKEAとの戦略的提携が発表された。IKEAが販売する照明製品にシャオミのAI音声アシスタント「小愛同学(Xiao Ai Tongxue、「クラスメイトの愛ちゃん」という意味))」などのプラットフォームを接続するという内容。シャオミの技術を組み込んだ製品の販売を12月には中国で開始し、将来は全世界へと広げる考えだ。

ユーザーは小愛同学やシャオミの家電アプリ「米家(Mijia)」などでIKEAのスマート照明器具をコントロールすることができる。IKEAの照明器具は、近距離無線通信規格ZigBeeによってシャオミのゲートウェイに直接接続される。

シャオミのIKEAとの提携は、AI家電のBtoBとBtoCの双方を一気に狙うという重要な意味を持つ。シャオミは「全季酒店(Ji Hotel)」や自動運転車のベンチャー「車和家(CHJ Automotive)」、内装を手掛けるベンチャー企業「愛空間(ikongjian)」との提携も発表。上海虹橋の全季酒店では小米とインテリジェントホテルシステムを共同開発した。宿泊客は小愛同学に呼びかけることで、室内の照明や温度を調節したりホテルの情報を確認することができる。車和家とは車載用音声アシスタントを、愛空間とはIKEAと同様のスマート照明を、それぞれ開発する予定だ。

AI+IoTはシャオミの重要な戦略の一つだ。IoTネットワークを構築するためには、より多くの端末を接続して多くのユーザーをカバーする必要があるが、9月30日時点でシャオミIoTプラットフォームをサポートする端末は2000種近くあり、すでに1億3200万台が接続している。小愛同学は1億台のデバイスでアクティブになっており、月間アクティブユーザーは3400万を超えるという。

IoTはまだ発展途上にあるので、シャオミはサードパーティが構築したIoTネットワークも必要としている。今回の開発者コンテストで、シャオミはデベロッパーファンドの設立と1億元(約16億円)の投資を発表した。このほか、サードパーティへのZigBee接続やサードパーティのクラウドとシャオミクラウドとの相互接続、海外向けサービスなどのサポートも行う。注目されるのは、今回シャオミがBluetooth Meshネットワークのサポートとサードパーティへの開放を発表したことだ。これにより、高密度ネットワークや音声配信ネットワーク、グループ制御などを実現できる。

シャオミのIoT事業の第3四半期の売り上げは前年同期比89.8%増の108億元となっており、同社内で最速で成長している事業と言える。しかし、同社は、IoTは今のところは利益を求するよりも規模を拡大させる方が重要だとしている。

同社はこれまで消費者向けIoTでは先行してきたが、今後は激しい競争に直面することになる。スマホメーカーのOPPOとvivoはAI家電への進出を7月に発表、レノボもBtoCデバイスの開発をサポートするため10億元を投資すると9月に発表した。さらに、ファーウェイもAIスピーカーを含むスマートホームシステムを10月末にリリースした。各社の動きは加速している。

(翻訳・神江乃緒)

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