「ファーウェイ」ショック アメリカ容赦なし

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政府の要請を受けたカナダ当局に拘束された。孟氏はニューヨーク東部地方連邦裁判所からの罪状不明の告発を受けており、アメリカは孟氏の引き渡しを要求している。

ウォールストリート・ジャーナル紙の報道によれば、孟氏が逮捕された原因は「中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)がイランなどに通信機器を違法に輸出していたとしてアメリカから制裁を受けた事件と同じだ」という。このところファーウェイは波乱続きだ。少し前にはアメリカとその同盟国から5G市場への参入を阻まれている。

ファーウェイは「法によって最終的に公平な結論が出されることを信じる」との声明を出した。

また、同社は「孟氏の容疑に関して情報をほとんど提供されておらず、同氏による不正行為を認識していない」

「国連、アメリカ、EUで適用される輸出管理及び制裁に関する法律や規制を含む、当該国におけるすべての法律及び規制を遵守している」と述べた。

在カナダ中国大使館は以下の声明を出した。「カナダの警察は、アメリカ側の要請にしたがって、両国の法律に違反していない中国公民を逮捕した。中国側はこの重大な人権侵害に対して強い反対と抗議を表明する。我々はこの誤った行為を直ちに是正し、孟氏の個人的自由を回復することを両国に要求する。我々は中国市民の正当な権利と利益を断固として守るため、あらゆる行動を取る」。

孟氏はファーウェイの幹部で、同社の創業者、任正非氏の娘でもある。同社の公式サイトによると、孟氏は1993年にファーウェイに入社し、現在は副董事長も兼任している。

カナダ紙グローブ・アンド・メールは「米司法省イアン・マクラウド報道官によると、孟氏は今月1日にバンクーバーでカナダ当局に逮捕された。米政府が身柄の引き渡しを求めており、7日にも保釈聴聞会が開かれる」と報じた。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「ファーウェイは米国が対イラン制裁として行っていた輸出制限に違反し、イランに対して製品を販売していた疑いがもたれている。米司法省は今年4月時点でこの件について捜査を開始していた。少なくともこうした行為は2016年から続いていたと見ている」と報じた。

過去1年間、ファーウェイの米国事業はさまざまな制限を受けてきた。今年初めから同社製のスマートフォンが米国市場から締め出される動きが強まったほか、英国や豪州が米国に追随するように、同社製品を5G通信機器の入札対象から外すなど、同社をとりまく国際的な環境は厳しさを増している。

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