深澤直人×中国ECタオバオ、コラボブランド「生活分子」を発表

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深澤直人×中国ECタオバオ、コラボブランド「生活分子」を発表

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アリババ傘下のセレクトショップ「淘宝心選(Taobao Xinxuan)」がローンチして16カ月。次のステップに向けてデザイン力強化に動き出している。

12月3日、同社は、日本の深澤直人氏とコラボレーションした新ブランド「生活分子」を披露した。

深澤氏と言えば、無印良品、アップル、ナイキ、シャープなど、有名企業のプロダクトデザインを担当してきた人物。同氏のデザインの特徴は「ミニマリズム」にあり、その作品は欧米でも評価され、数多くの賞を受賞。今回発表された新シリーズも、ミニマルデザインになっている。

同社は今後3年間で1000の製造小売ブランド(SPA、プライベートレーベル)を立ち上げる計画で、新ブランド「生活分子」は大きなアピールとなる。

中国は、製造、サプライチェーン、製品開発の面では能力があると言えるが、単に供給側を改革するだけでは不十分だ。ブランドを創造し、消費者により優れたデザインに触れてもらう機会を提供することも必要で、デザイナーの存在は非常に重要となる。

デザイナーの価値は、そのデザインによってより広く関心を持ってもらえることにある。しかし、現状、中国では正しく評価されていない。認知度が低く、意匠制度も整っていないため、デザイナーが力を十分に発揮できる環境ではないのだ。

淘宝心選は、こうした「悪しき状況」を変革しようと真剣だ。

意匠保護に関しては、アリババは2段階の対策を講じている。まず、アルゴリズムを用いて、淘宝(タオバオ)で取り扱われている他商品と照合し、類似度が95%以上と判定された場合に「盗作」とみなす。次に、95%以下でも、アルゴリズムによる判定に加えて、同類の商品を購入した消費者に直接判断してもらう。

社会的な認知度を向上させるための策としては、淘宝心選はデザイナーに対して商品とより関わりを持てる環境を整えている。市場調査の結果を伝えるだけでは不十分だからだ。こうしてデザイナーは消費者の嗜好を正確に把握し、ニーズに応じたプロダクトをデザインできるようになるというわけだ。

また、淘宝心選はアリババのトラフィックリソース、大規模な供給リソースを活用して、オリジナル製品の生産に適したサプライチェーンや販売パートナーも提供している。

アリババはすでに200万人ものデザイナーとさまざまなコラボレーションを実施してきた。英国の人気ブランド「ジョー マローン ロンドン」の調香師ヤン・ヴァスニエ氏と共同開発したフレグランスブランド「Follow Me」は、多くの消費者に支持されている。今回、深澤氏とのコラボレーションによって誕生した新ブランド「生活分子」も期待できそうだ。
(翻訳・飯塚竜二)

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