明暗別れるシェアサイクル、好調の「哈囉出行」は評価額約2700億円

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シェアサイクルの「哈囉出行(Hello TransTech)」が新たなラウンドで資金調達を完了した。「春華資本(Primavera Capital)」とアリババグループの「アント・フィナンシャル(螞蟻金服)」などが出資。調達額は40億元(約630億円)で、哈囉出行の評価額は少なくとも25億ドル(約2700億円)に達するとみられる。

この一年、哈囉出行の資金調達に関するニュースが相次いだ。同社は否定していたが、関係者によれば、同社は2018年4月にシリーズE1で7億ドル(約760億円)、7月にE2で10億ドル(約1080億円)を調達したという。これらの資金調達が発表されなかったことについては、様々な理由がある。

関係者は「例えば、競合する2社に投資している投資家は開示しようとしない」と語る。また、内々に開発を進めている場合などは競合他社、特に大手の競合他社に注目されたくないので公表しないこともあるという。

2018年6月、アント・フィナンシャルの完全子会社「上海雲鑫(Shanghai Yunxin)」が「永安行低碳科技(Youon Low Carbon Technology)」(「永安行共享単車(Youon Bike)」と哈囉単車の合併後の新会社)に20億6000万元(約330億円)を出資した。これにより、上海雲鑫の持株比率は36.73%となり、最大株主となった。

これに先立つ2017年10月、永安行低碳は上海雲鑫などから8億1000万元(約130億円)の出資を受けて、まもなく哈囉出行の親会社「上海鈞正網絡科技(Shanghai Jun Zheng Network Technology)」と合併。その 2ヵ月後、哈囉出行はシリーズD1で3億5000万ドル(約380億円)、D2で10億ドル(約1080億円)を調達した。この時はアント・フィナンシャルのほかに、投資会社「復星(Fosun)」や電気自動車メーカー「威馬汽車(WM Motor)」などが出資している。

アリババやテンセント(騰訊)といったインターネット企業はオフライン企業への投資に熱心だが、中でも2016年からブームとなったシェアサイクルは重要な分野の1つだ。この間、テンセントは摩拜に投資し、アリババは永安行、ofo、哈囉出行へ出資し続けた。

当時、1、2級都市をターゲットにしていた摩拝とofoは、激しい競争を繰り広げていた。特にofoは、アリババや「滴滴出行(Didi)」といった株主間の調整に時間を費やしたこと、また全てのボードメンバーが拒否権を持っていたために意思決定ができなかったことから、成長の機会と資金源を逃した。これによって、3、4級都市を主戦場にしていた哈囉出行にチャンスが巡ってきたのだ。

アント・フィナンシャルと提携後、哈囉出行は飛躍的に業績を伸ばした。昨年3月には、アント・フィナンシャルが提供する信用スコア「芝麻信用」により保証金免除を全国で実現。 登録ユーザーは2か月で70%増加、1日の利用回数は100%増加した。現在、同社の登録ユーザーは2億人、1日の利用回数は2000万回。300都市と観光地260か所以上でサービスを提供している。また、自転車だけでなく、電動自転車、自動車、観光用カートにシェアサービスを広げ、アリババが買収した出前サービスアプリ「餓了麽(Ele.me)」とも協力していくという。
(翻訳・神江乃緒)

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