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【新華社北京3月2日】中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)はバッテリー交換事業を急展開させており、福建省でこのほど、バッテリー交換式大型トラックの応用実証プロジェクトを始動させた。また、建機大手・三一重工の電気ダンプトラックが同省で初めて納車された。大型トラックとダンプトラックには、CATL製の大容量リン酸鉄リチウム電池が搭載され、3~5分以内の急速充電が可能で、大型トラックの充電時間や航続距離への懸念を払拭し、車両の運行効率は向上する。
商用車はCATLのバッテリー交換事業拡大計画の重要項目である。同社は2020年7月、北汽福田汽車傘下の新エネルギー車(NEV)メーカー・福田智藍新能源汽車と開発したバッテリー交換式大型トラックを北京で納車した。21年9月には、子会社の寧普時代電池科技が福田智藍新能源汽車、同じく福田汽車傘下のバスメーカー・北京欧輝客車と、新エネ商用車のバッテリー金融およびイノベーション事業モデルなどをめぐり、戦略提携協定書の調印式を行った。福田汽車の新エネ商用車全シリーズやリースモデルの導入のほか、今後の「バッテリーバンク」やバッテリー交換ステーションの建設などで提携する。CATLは、電動化が進むにつれ、バッテリー交換式大型トラックが幹線道路での輸送のほか、鉱山、都市のインフラ建設、港湾、工場内物流などに活用され、全面電動化時代の到来が加速するとした。
CATLはまた、全国にバッテリー交換網を整備している。21年8月、福建省アモイ市にバッテリー交換事業を担う子会社、時代電服科技を設立し、同年12月には、貴州省政府と協定を結んだ。双方は、新エネ車向けバッテリー交換網の施設建設、バッテリー交換能力の向上、質の高い新エネ産業の発展促進などで深く提携し、貴州に新エネ車市場と産業拠点を構築する。このほか、時代電服科技は今年2月22日、福建省高速公路集団傘下の高速能源発展と戦略提携覚書を締結した。双方は合弁会社を設立、福建省高速道路のバッテリー交換網を整備し、高速道路のサービスエリアと駐車場に交換施設を整備・運営する。また、周辺の省でも関連事業を展開し、自動車の電動化を加速させる。
投資銀行の中国国際金融(CICC)は、CATLがバッテリー電池交換事業の地域展開を急いでおり、福建省、江蘇省、四川省などにも拡大し、全国規模の普及も加速するとの見通しを示した
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