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通信機器大手ファーウェイが16日、春季新製品発表会を開催し、住まい全体のインテリジェント化を図るソリューション「全屋智能」を発表した。さらに、スマートドアロック、スマートポータブルスピーカー「Sound Joy」、電子ペーパー搭載のタブレット「MatePad Paper」などの新製品も同時に発表している。
ファーウェイが今回打ち出した全屋智能ソリューションは「1+2+N」戦略を展開する。「1」はファーウェイ独自のHarmonyOSを中央制御システムとするメインマシン。「2」はメインマシンとシステムをつないで操作する全住居通信システム(電力線通信とWi-Fi)と操作機器およびソフトウェア(操作パネルとアプリ)、「N」は十大サブシステムを指し、自然な操作性を実現する。
住居全体をカバーする操作機器群「全屋中控家族」は、メインコントロールパネル、スマートスイッチ、スマートパネルで構成される。エアコン、カーテン、照明、空気清浄機などを一つひとつ操作しなくてもワンタッチで「帰宅モード」を起動させられるなど、AIが環境を感知して自ら適切な環境を判断してくれるため、夜に帰宅すれば自動的に暖色系の照明を設定し、快適な室温から外れたり、空気が汚れていたりすれば、システムがワンタッチで室温を調節したり換気をしたりする。
さらに、全屋智能が採用するAI超高感度センサーは、自動運転に使われる同社のセンシング技術を初めてスマートホームに応用したもので、より高精度なセンシングが可能になった。10インチのメインコントロールパネルは6つのマイクから成るマイクロフォンアレイを内蔵し、住居全体の音を拾う。スマートパネルは照明、カーテン、空調、床暖房、換気機能付き空気清浄機などを周囲や部屋の環境に合わせて自動で調整する。
現在のスマートホームの多くは各製品を単独でスマート化するものだ。システムやシーンも単純で、点と点をつなぐものが主流のため、システムレベルで状況に合わせて操作するものではない。今回ファーウェイが打ち出した全屋智能はこうした従来のスマートホームをステップアップさせたサービスで、住空間操作を変革し既存のスマートホームを打ち破っていくことを目指す。
販売価格は、80平方メートルの典型的な2LDKの場合、3万9999元(約76万円)から。全屋智能の公式ウェブサイトから、中国国内64店舗で対応する体験利用を予約できる。
(翻訳・山下にか)
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