スポーツ管理を入口にキャンパスビジネスを進める「歩道楽跑」

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スポーツ管理を入口にキャンパスビジネスを進める「歩道楽跑」

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学生のスポーツトレーニングを管理するのは大学にとって重要な課題である。しかし教師は時に数万人にものぼる学生を監督しきれない。とはいえ、そのためにハードウェアを導入するのもコストがかかる。

「歩道楽跑(Budaolepao)」は、こうした大学のスポーツ管理システムをスマート化するサービスを提供している。大学と提携して、大学が学生に要求する評価の基準やスポーツテストの結果を利用することで、素早く効率的に、また低コストでユーザーを大量に獲得している。

操作は実に簡単だ。学生は歩道楽跑のアプリに実名登録する。その後大学は、アプリを通じてトレーニングプランを提案、また学生のトレーニングのデータを統計化して、記録する。

董事長の李玥氏によると、2017年に試験運用を開始した歩道楽跑のユーザー数は170万、うちデイリーアクティブユーザー数は70万前後だという。同社はすでに300近い大学と契約しており、当面の目標を登録ユーザー数300万以上、デイリーアクティブユーザー数150万としている。

最近半年間の月間アクティブユーザー数の推移

大学ごとのニーズに合わせたプラットフォームを設計して、アプリ上で体育の授業選択から学科テスト、トレーニングの記録や身体測定結果の記録まで様々な機能を提供できるのが歩道楽跑の強みだと李氏は語る。同社は5年契約を基本としている。これは学校や学生のデータ移行など初期のコストが大きいためだが、この仕組みがユーザー数を安定的に増やすことにつながっているという。

また、学生のトレーニングの「手抜き」は解決し難いが、歩道楽跑ではジャイロスコープを使って学生の動きを観測、ビッグデータを利用して「手抜き」行為がないかどうか判定している。

歩道楽跑にとって、スポーツ管理はあくまでも入口にすぎない。次の一手として、イベントなど大学のコンテンツをアプリで一元管理できる仕組みを構築している。アプリの利用継続率を高めてアプリの利用時間を伸ばし、スポーツとキャンパスをつなげるコミュニティーを構築するとしている。この試みは、湖北省武漢の大学で運用開始間近である。

将来的には、大学のキャンパスで、オンラインと実店舗小売り、ソーシャルの3方面でビジネスを展開するのが歩道楽跑の構想である。この中で、オンラインサービスでは、2019年にイベントの告知やeスポーツ、旅行、映画祭など、様々なコンテンツを提供する予定だ。イベントの賛助金と広告で利益を得るというモデルである。

歩道楽跑の創業者である羅新建氏は、中国地質大学の体育部門で責任者を務め、20年以上にわたり大学スポーツ教育に関わってきた。歩道楽跑はすでにエンジェルラウンドで「光谷人才(OPTICS VALLEY ELITE)」から資金を調達しており、現在はシリーズAでの資金調達を模索している。
(翻訳:林森)

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