AIロボットの「優必選(UBTECH)」がサッカークラブを買収、AI技術を若手育成に応用

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AI搭載ロボットを開発する「優必選科技(UBTECH)」は今月20日、世界でサッカー関連事業を手がける「シティ・フットボール・グループ(CFG)」と中国でスポーツ事業に投資する「中国健騰体育産業基金(チャイナ・スポーツ・キャピタル)」と共同で、中国3部リーグの「四川九牛FC」を買収したと発表した。

優必選科技は2018年初め、シリーズCで8億2000万ドル(約908億円)を調達し、AI系スタートアップで世界最高の評価額50億ドル(約5500億円)となった中国企業。2019年初めにはシリーズC+での資金調達が完了するとしており、調達後の評価額は100億ドル(約1兆1000億円)に達するとみられる。

今回、同社がサッカーチームの買収に参加した目的は、サッカー界にAIやロボット技術を導入し、特に子供や若手の育成に役立てるためだとのこと。CEOの周剣氏はさらに「中国のサッカー界はプロリーグのクラブには力を注いでいるが、我々はもっと基礎から底上げすべきだと考えている。CFGやチャイナ・スポーツ・キャピタルと緊密に連携して、青少年のサッカー人材を育成し、サッカー界の長期的な発展に寄与していきたい」と述べた。

今後は優必選科技のAIシステムを使って、選手の動きをトラッキングしたり動きの速度を記録したりして各選手の動きを具体的な画像に起こし、個々の選手の評価や指導、トレーニング計画につなげていく。

周氏はさらに、中国サッカーの商業化を推進したいとしている。子ども向けのサッカーアカデミーはその一例だ。四川九牛FCに対しても、選手育成体制の構築を支援する。

今回の買収で提携した三者には、もともと深い関係がある。

チャイナ・スポーツ・キャピタルは2017年に「華人文化集団(CMC Inc.)」とセコイアキャピタル・チャイナが共同で設立したファンドだが、華人文化集団はCFGの少数株主だ。

CFGは英プレミアリーグのマンチェスター・シティを運営するほか、Jリーグ横浜F・マリノスの少数株主でもある。四川九牛は同グループが携わる7番目のサッカークラブであり、中国のチームとしては初となる。

2016年、優必選科技はCFG傘下のマンチェスター・シティと戦略的パートナーシップを結び、ロボット技術を提供してきた。2018年、両者の提携はサッカー教育の分野に及び、マンチェスター市内の小学校32校でAIロボットを使用したサッカーの授業を行った。

CFGのCEOフェラン・ソリアーノ氏は「我々の目標は四川九牛FCを中国で最高のクラブに育て上げることだ。もちろん短期間で実現できる目標ではない。ただ、我々は資金のみならず、専門家や知識、技術を投入し、選手たちにマンチェスター・シティなど我々が有する他のクラブと同等のトレーニングを受けてもらう。そうすることで結果はついてくると信じている」と話した。
(翻訳・愛玉)

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