独BMWが新型車発表、中国市場にBEV5モデル投入へ

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【新華社北京4月25日】ドイツ自動車大手BMWは日、高級セダンの新型「7シリーズ」と、同シリーズの純粋電気自動車(BEV)のフラッグシップモデル「i7」を発表した。これにより、同社が中国市場で展開するするBEVは5モデルになった。また、高級スポーツ・アクティビティー・ビークル(SAV)「X7」の新型車も初めて公開した。

同社は2021年末、「Home In China」をテーマとして企業戦略をバージョンアップさせるとともに、新製品の開発で中国市場のニーズを優先的に考慮する方針を打ち出した。BMW中国のヨッヘン・ゴラー社長兼最高経営責任者(CEO)は新型「7シリーズ」について、コンセプトの段階から中国の消費者の期待を織り込んだとし、「新型『7シリーズ』のエンジニアリングはドイツで開発されたが、デザインのインスピレーションは中国から得た。中国は7シリーズにとって世界最大の市場というだけでなく、今後はカーデザインのトレンドリーダーにもなるとみている。当社は中国の今日の動きが世界の明日を方向づけると確信している」と述べた。

「i7」はBMWの第5世代電気駆動システムを採用。ツインモーターを搭載し、航続距離は最長で600キロを超える。また、一定の条件下で自動運転が可能な「レベル3」の自動運転機能も備える。さらに、バッテリーと車両生産にグリーン電力のみを使用し、高規格のアルミ再生材を的確に活用することで、サプライチェーンにおける炭素排出量の削減も実現した。

BMWによると、2022年は同社にとって重要な年になる見通し。中国市場で新型車を26モデル発売するほか、電動化のペースも加速させる。今年3月末に発売したBEV「i3」は、中国同業の華晨汽車集団との合弁会社、華晨宝馬汽車(華晨BMW)が遼寧省瀋陽市に構える拠点で生産されている。年内にはBMWが量産・試作するBEVは15モデルにまで増え、細分化した各高級車市場の約90%をカバーするとみられる。

同社の最新データでは、今年第1四半期(1~3月)の中国市場販売台数は約20万8500台、うちBEVは前年同期の3倍となった。ゴラー氏は「電動化は当社にとって最も大事な重点の一つであり、22年にはBEVの世界販売台数を前年比で倍増させる計画だ。中国市場での第1四半期の販売実績はこの目標の達成に向けて良い基盤を築いてくれた。協力ディーラー各社と共同で努力し、今後数カ月のうちに電動化の歩みをさらに速めたい」と述べた。

計画によると、BMWは25年末までにBEV納車台数を累計200万台にすることを目指している。その時には同社の中国市場販売台数の4分の1をBEVが占める見通し。また、24年に新しいアーキテクチャに基づく次世代モデルの試作を開始し、25年には第6世代電気駆動システム「eDrive」を搭載したモデルを公開する。さらに、30年には世界全体でのBEV納車台数約1千万台とする目標を実現したいとしている。

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