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【新華社北京4月29日】英会計大手プライスウォーターハウスクーパース(PwC)がこのほど発表したリポートで、プライベート・エクイティ(PE)とベンチャー・キャピタル(VC)による中国のテクノロジー・メディア・通信(TMT)業界への投資は2021年が全体的に活発だったことがわかった。
リポートによると、21年の投資件数と金額は上半期(1~6月)に小幅に減少したものの、下半期(7~12月)には大幅増加に転じ、18年上半期以来の最高となった。件数は上半期が前半期(20年7~12月)比13%減の1792件、下半期が21%増の2162件だった。投資額発表済みの投資プロジェクトの総投資額は上半期が3%減の334億7900万ドル(1ドル=約131円)、下半期が27%増の425億5400万ドルだった。大型投資の傾向が続き、投資額1億ドルを超えるプロジェクトは上半期が16%増の64件、下半期が14%増の73件となり、主に半導体業界と情報技術(IT)サービス業に集中していた。
PwC中国TMT業界主管パートナーの高建斌(こう・けんひん)氏は、市場環境のけん引とTMT業界、特に科学技術イノベーション企業に対する国の強力な支援により、同業界への投資熱が大幅に高まったと指摘。その変動の傾向は全業界の動きとほぼ一致していると説明した。市場がカーボンニュートラル(二酸化炭素排出量実質ゼロ)やエネルギー業界に注目することで、同業界の投資が全体に占める割合はやや低下したものの、総じて言えば、TMT業界は依然として各業界の中でも比較的活気があり、投資家に好まれる業界だとの認識を示した。
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