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【新華社北京5月8日】中国の電気自動車(EV)メーカー、上海蔚来汽車(NIO)の親会社、蔚来集団は6日、シンガポール取引所(SGX)から条件付きのメインボード上場資格証書を取得したと発表した。3月の香港証券取引所に続く重複上場で、上場書類は月内に公開するとしている。同社は3月に開いた2021年第4四半期(10~12月)決算説明会で、2022年の研究開発投資を前年の2倍にするとしており、基盤技術と長期的技術への投資を拡大する。
同社の関係者によると、シンガポールでの上場はイントロダクション方式を採用し、新株発行と資金調達は行わない。シンガポール取引所に上場するクラスA株とニューヨーク証券取引所に上場する米国預託証券(ADR)は完全転換できる。同社にとっては3月10日の香港重複上場に次ぐ資本市場での重要な措置であり、上場後は米国、香港、シンガポールの3取引所に上場する初のEVメーカーになる。
同社は2月28日に香港証取へ提出した目論見書で、シンガポール取引所メインボードへ上場申請したことを明らかにしていた。米シティグループの研究リポートは、米国、香港、シンガポールへの同時上場により、今後の資金調達プラットフォームを拡充できるほか、アジアの投資家とより深いつながりを築き、ブランド資産を作ることができるとしている。
21年第4四半期(10~12月)決算説明会で同社関係者は、21年の研究開発投資が前年比84.6%増の45億9200万元(1元=約20円)だったとし、今年もフルスタックの独自開発を堅持し、基盤技術と長期的技術へ投資を増やすと表明。研究開発スタッフは年末に9千人体制まで拡大するとの見通しを示した。
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