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AR(拡張現実)スマートグラスのブランド「影目科技(INMO)」が、シリーズAで約1000万ドル(約13億円)を調達した。「摯文集団(Hello Group)」が出資した。影目科技はこれまでにも「経緯創投(Matrix Partners China)」、「三七互娯(37 Interactive Entertainment)」などから累計1億元(約19億円)以上を調達している。
影目科技は2020年設立で、主要製品のINMO Airは昨年7月に発表した消費者向けARグラスだ。22年4月に量産を完了し、中国ECモール「京東商城(JDドットコム)」で2999元(約5万7000円)で販売されている。
メタバース人気を背景にARデバイスが伸びている。創業者の呂一飛氏は「4月26日の発売以来、INMO Airは京東商城のスマートデバイスカテゴリーの販売ランキングで首位を守り、特にZ時代のユーザーに人気がある」と話す。
ARグラスの技術は今なお進歩しているが、処理能力と消費電力のバランスを取るのは難しい。ソフトウェアの画像処理、データ送信能力を高くすると消費電力も大きくなり、連続使用時間を長くするとグラスが厚く重くなるからだ。デバイスには見た目や使いやすさも求められるため薄く軽くする必要があるが、そこに強力な機能を実装しなければならない。
現在販売中のARデバイスには、より多くの機能を実装するために高重量の電池を搭載してデザインがヘルメット型になり日常の使用に向いていないか、デバイスを軽くするために機能が少なく連続使用時間が短いなどの問題がある。
INMO Airは製品の形状と性能のバランスが取れている。重さは約70グラム、ワイヤレス設計で見た目は普通の眼鏡に近い。呂氏は「空間と重量に制約がある中でより強力な機能を実装するため、各部品を自主開発し、ソフト・ハードウエア、システム駆動などの設計を新しくして電力消費を極限まで抑えている。INMO Airは最長5.5時間連続使用が可能で、一般ユーザーの日常利用のニーズを満たしている」と話す。
次に技術的に見ると、INMO AirはARディスプレイのコア部品であるウェーブガイド(導波管)の厚さが1.5ミリメートルで、業界で一般的な2ミリメートルより薄い。同社が初めて開発した垂直回折格子の光導波路技術により、目の前に60インチのARディスプレイを表示する。内側から外側への視線は全く遮られることなく、外から見ても先端技術の眼鏡とは分からない。
INMO Airではさらにドラマや動画の鑑賞、リアルタイム通知、さらにスピーチ原稿の表示、録画、写真撮影などさまざまな体験ができる。
INMO Airが搭載するシステムIMOSはアンドロイドシステムをベースにしており、影目科技が自社開発したアプリのほか、アンドロイド上の第三者アプリも使用可能だ。他の端末にあるアプリをARグラスに移せば、より実用的になり楽しみも増える。
(翻訳・36Kr Japan編集部)
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