「キュレーション+海外活動+クリエイティブ」を一体化させる「ICAE国際児童画展」 

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「キュレーション+海外活動+クリエイティブ」を一体化させる「ICAE国際児童画展」 

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中国でも子供の習い事は多岐にわたるが、児童美術教育は成果を発揮する場が乏しい。ダンスや音楽は観賞できるので、CCTVの子ども向け正月特番や子どもオーディション番組など上演する機会が多々あり、「ちびっこダンサー」や「ちびっこミュージシャン」に活躍の場が与えられているのと対照的である。

一般的に、児童の美術作品はインターネットや小規模の絵画展で展示されるが、知名度の高い大規模な児童絵画展は少ない。

これまで大規模な児童作品の絵画展がなかったのはなぜだろうか。それはコストと公安審査という2つの高いハードルが存在するからだ。

大規模な絵画展(1000人規模)となると、準備期間は1か月以上に及び、会場使用料は7日間で20万元(約330万円)程度必要となる。イベント全体の経費は50万元(約820万円)にも上り、絵画教育機関の財力と労力では賄いきれない。また1000人以上の大規模イベントになると公安の16段階もの審査を経なければならず、ここでも多大な労力が必要となる。

「ICAE国際児童画展」(以下ICAE)は児童絵画キュレーターだ。大規模絵画展から「キュレーション+海外活動+クリエイティブ」の総合体となろうとしている。

大規模絵画展を企画できるか否かの最大の鍵は政府の「お墨付き」の有無である。ICAEは関工委(中国関心下一代工作委員会:中国次世代を考える活動委員会)と提携しているので、キュレーション活動は関工委が主催、ICAEが運営となる。政府の後ろ盾があることによって、公安の審査が円滑に進むだけでなく、主管者が1つの地区で複数回の展覧会を開催する際に優先的に許可を得ることが可能だ。

ICAE の展覧会の出展料は、国内展覧会が800元(約1万3千円)、国際展覧会が1980元(約3万2千円)である。保護者の参加費の出費へのハードルを下げるため、ICAEは以下の点に気を配っている。

保護者が周りに自慢できる派手な宣伝をする。
ランドマーク的な建物を会場に選ぶ。
著名人や政治家を招いて付加価値を高める。
記者が「ちびっこ画家」にインタビューする。

ICAE のコア・コンピタンスは提携先にある。現在 ICAE は東京都が出資する世界児童画展委員会の中国唯一の提携先となっている。また、中央美術学院にイベントの審査への参加を依頼している。このように、ICAEは、設立1年ですでに200件の絵画ブランド、2000軒の絵画センターと提携。2018 年の売上高は 700 万元以上(約1億1400万円以上)あり、100万元(約1630万円)の利益を上げている。

ICAE 創始者である楊皙婷氏は復旦大学のMBAを持つ、元アリペイにおけるビッグデータの専門家だ。かつてはP&G、ジョンソン・エンド・ジョンソン、LVMH等に勤務していた。現在、ICAEではエンジェルラウンドにおける資金調達を図っている。
(訳・田中千春)

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