フードデリバリー「美団点評」2018年通期決算、売上高1兆円を突破

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フードデリバリーなど生活関連サービスを手がける「美団点評(Meituan-Dianping)」が11日、2018年第4四半期(9~12月)決算を発表した。昨年9月に上場して以来、初の通期決算も発表している。

第4四半期の売上高は198億元(約3300億円)で、ブルームバーグ予想の193億8600万元(約3200億円)を上回った。2018年通期の売上高は前年比92.3%増の652億3000万元(約1兆800億円)で、中信証券(CITIC SECURITIES)予想の642億元(約1兆600億円)を上回った。取引総額は前年比44.3%増の5156億4000万元(約8兆5500億円)となった。

2018年通期の純損失額は、シェアサイクル事業の「モバイク(摩拜単車)」を買収して本格化させた新規モビリティ事業への投資が影響し、85億2000万元(約1400億円)となった(優先株式を除くなど特殊な処理を経た調整後の額)。96億7000万元(約1590億円)とした中信証券の予想よりは損失が抑えられた形だ。第4四半期のみでは純損失額は18億6000万元(約300億円)で、前四半期の25億元(約400億円)から減少した。

2019年の展望として、美団は「長期的に競争力を維持できる中核事業に注力する」とし、新規事業には慎重な姿勢を見せた。さらに、ネット配車やシェアサイクル事業の運営効率を上げ、引き続き損失を縮小していくとした。

事業別にみると、主力事業のフードデリバリーでは、2018年通期の売上高が前年比81.4%増の381億4000万元(約6300億円)で、売上総利益は52億7000万元(約900億円)となった。新規事業全体の売上高は前年比450.3%増の112億4000万元(約1900億円)と急増した。新規事業のうち、モバイク事業は連結決算において15億700万元(約260億円)の売上高ちなった一方、損失額は45億5000万元(約750億円)に上った。

美団全体のユーザーは年間4億人を突破。前年から約1億人増加している。ユーザー1人当たりの平均利用回数は年23.8回で、前年の18.8回より増加した。年間を通じて美団で稼働している加入店舗も、前年比32.1%増の580万店に増加した。

決算発表前、中信証券は美団のフードデリバリー事業について「市場シェアは緩やかに拡大している」とした一方、2019年の市場動向については「成長が鈍化し、各社間の競争も激化する」との見解を示し、美団全体の通年売上高予想を916億元(約1兆5200億円)とした。
(翻訳・愛玉)

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