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団体スポーツの試合を自動追跡する撮影システム「Blink Focos」がこのほど発売された。独特のAIアルゴリズムに基づいてさまざまなスポーツのシーンを認識し、目標を自動で識別、追跡してリアルタイムで分析しながら自動で撮影する。
Blink Focosは、2021年に北京で設立された「Blink Tech(深眸科技)」が自社開発した。この独創的なアルゴリズムは中国とアメリカで特許を取得している。高精度でタイムラグの少ない自動撮影が可能だ。
現在販売されているスマートフォン用雲台やスタビライザーを使用すると半自動または遠隔操作での撮影ができるが、追跡目標を人が設定しなければならず、低速で運動する一人しか追跡できない。また、複雑なスポーツのシーンを識別することはできないため、完全な自動撮影はできない。
Blink Focos は、スポーツ撮影ロボットといえる。機械やシステムなどは非産業用の部品や技術を採用しているため、専門の設備よりも複雑なAIアルゴリズムが必要だ。
バスケットボール、サッカーなど多人数が参加し、攻守が素早く切り替わる試合を自動で撮影する製品には非常にレベルが高く複雑なアルゴリズムが求められる。人とボールのスピード、走る方向、加速のスピード、ひいては人の具体的な動作や姿勢の変化を分析して複数の目標の動きの変化を同時に追跡し、最も良い場面を総合的に計算することで、カメラの自動追跡撮影が実現する。
さらに、Blink Focosはアルゴリズムに試合のルールを理解させることで、カメラの追跡が人の視点により近くなり、人が操作しなくてもカメラマンに匹敵する撮影が可能になる。Blink Focosは、多人数を同時に追跡する、人の動作の特徴をリアルタイムで識別する、人の動きを予測するなど人間の思考能力を備えている。
Blink Focosは自動追跡撮影やライブ配信のほか、随時転送やダウンロードができるクラウドストレージも提供している。今後に向けてビデオのスマート編集、複数のカメラで撮影してライブ配信する、一人や二人のスポーツに使用するなど新しいシーンへの対応や新機能を開発中だ。
Blink Techによると、市場はまだ十分に成長していないが、同社には一定の先発優位性があるという。Blink Focosは2020年から数百のソフトウエアのバージョンの最適化、数千の試合でのテスト撮影を経て、アプリストアでの発売に至った。さらにパートナーやユーザーの協力を得て世界各地の競技場の環境、さまざまな試合形式、選手、年齢層の試合を研究し、アルゴリズムの構造を調整、最適化している。
Blink Techは海外と中国市場のEC、代理店、実店舗で販売している。中価格帯であるため先進国では受け入れられやすく、また海外では全国民がスポーツに親しむため、海外市場での業績は好調だ。中国でもスポーツや関連の教育が広がり、どの年齢層にもニーズがある。今後需要はさらに増加し、先端技術を応用したスポーツ関係の製品が急速に伸びるだろう。
(翻訳・36Kr Japan編集部)
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