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3月1日、vivoが深圳で新ブランド「iQOO(艾酷)」の初代スマホを発表した。価格は2998元(約49700円)からで、最高スペックモデルの「Monster」は4298元(約71300円)だ。
この新端末には「6GB+128GB(メモリ+ストレージ)」、「8GB+128GB」、「8GB+256GB」、「12GB+256GB」の4モデルがある。全モデルにディスプレイ内蔵型の指紋センサーを備えており、SoCには米クアルコムのSnapdragon 855が採用されている。ディスプレイには6.41インチのAMOLEDが搭載され、水滴型ノッチを採用。公式発表によると画面占有率は91.7%だ。
iQOOの目玉はゲーミングスマホとしての使用感だ。全モデルともバッテリー容量は4000mAhで、44Wの急速充電(6GBモデルはで22.5Wの急速充電)に対応、画面スリープ状態なら45分でフル充電が可能だ。全モデルにリニア共振アクチュエータを搭載し、バイブレーションで4Dゲームの体感を実現。さらにスーパー液冷放熱技術の採用で、ゲーム中の本体温度を効果的に下げることができる。また、この新端末はeスポーツプロリーグである「王者栄耀KPLリーグ」の公式試合指定機種でもある。
情報筋によると、当初は販売価格が3000元(約49800円)を超え、最高スペックモデルでは5000元(約83000円)近いとのことだった。
しかしiQOOは最終的に4つのモデルでそれぞれ400元(約6600円)から700元(約11600円)の値下げを行い、新端末の「6+128GB」モデルはシャオミ(小米科技)が2月下旬に発表した「Mi 9」の「6+128GB」モデルと同様に3000元(約49800円)を切る販売価格に設定した。見たところ、iQOOの価格設定は守りの姿勢のようだ。
iQOOはオフラインでも販売されるが、インターネットユーザーこそが、この新ブランドが狙っているターゲットである。彼らはCPUやカメラの画素などテクノロジーに精通している。iQOOブランド責任者の馮宇飛氏は以前インタビューで、「インターネットユーザーは自分たちが理想とする端末の具体像を持っており、我々もそれに応えたいと思っている」と語っている。
シャオミから独立した「紅米(Redmi)」、ファーウェイの「栄耀(honor)」、「vivoZ」シリーズなど、オンラインのスマホブランドはどれもコストパフォーマンスを売りにしている。インターネットユーザーは「高性能+低価格」の商品に慣れてしまっており、たとえCPUやカメラなどの仕様を重視するユーザーであっても、大枚を払うとは限らない。今あえて「高性能+高価格」路線を採用するのは、インターネットユーザーの消費習慣に対する挑戦だといえよう。特にiQOOという新ブランドの初代スマホとあっては、まず市場への参入、そして生き残っていくことが最大の使命である。
(翻訳:山口幸子)
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