セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
中国上海市にある自動車研究開発施設「上海国際汽車城研発・創新港」で6月22日午後、新興電気自動車(EV)メーカー「蔚来汽車(NIO)」のテスト車両が駐車場ビルの3階から転落し、乗務していた2人が搬送先の病院で死亡した。
インターネット上に出回る事故直後の写真によると、同社のEVセダン「ET5」または「ET7」とみられる白色の車両が横倒しになって変形し、フロントガラスの破片やビルの壁の一部などが周囲に散乱しているのが分かる。
事故の原因はまだ特定されていないが、業界関係者の話では、自動駐車のテスト中にソフトウエアが暴走し、車両が飛び出したのではないかという。自動駐車の際の速度は最高でも時速5キロ程度とされるが、フェンスや壁を突き破っていることから、車両は少なくとも時速50キロで走行していたとみられる。乗務していたスタッフがアクセルとブレーキを踏み間違えた可能性も否定できない。時速100キロまでの加速時間は、ET5が4.3秒、ET7は3.8秒だという。
NIOは月23日夜、事故に関して正式なコメントを発表した。
「6月22日午後5時20分ごろ、上海国際汽車城研発・創新港の駐車場ビル3階から弊社のテスト車両が転落し、スマートコックピットのテストスタッフ2人(弊社従業員とパートナー会社社員)が死亡しました。私たちは今回の事故に深く心を痛め、ご遺族のサポートにあたる専門チームを立ち上げました」
同社は事故発生後、直ちに公安部門と連携して事故原因の調査と分析に着手。現在のところ、基本的には不慮の事故であり、車両本体の問題ではないことが確認されているという。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録