コロナ失業にもくじけず、中国人女性が開業した四川流耳かきエステ【中華ビジネス戦記】

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

その他注目記事オリジナル記事

コロナ失業にもくじけず、中国人女性が開業した四川流耳かきエステ【中華ビジネス戦記】

続きを読む

中国の街を歩いていると「采耳」と書かれた看板を目にすることがある。「采耳」とは耳かきのことで、中国西南部の四川省成都や重慶で盛んな文化のひとつだ。観光地や公園の一角で耳かき師のおじさんが耳かきをしてくれたり、マッサージ店のような店舗型の耳かき店もある。成都を旅行したときに耳かきを見かけたが、「次に来たときにでも」と体験しなかった。その後、コロナ禍で全く渡航できなくなり、「行っておけばよかった」と悔やんでいたところに、2022年4月、東京・御徒町に中国式の耳かき店「耳匠(ミミチャン)」がオープンした。中国式耳かきを体験するついでに耳かき師を務める進さんに取材した。

男女比1:1、20代が多い客層

耳かき師の進さんは中国黒龍江省のハルビン出身で1993年生まれの29歳。2014年に留学生として来日し、卒業後は中国人向けインバウンドの仕事に携わっていたが、コロナ禍で仕事を失うことに。そこで目をつけたのが「耳かき」だった。

「近年は四川や重慶以外にも中国全土で耳かきをする店が増えており、日本でも中国人向けに耳かきエステ店を営業できないかと考えました。」と進さん。進さんは中国に一時帰国して半年ほど耳かきの技術を学び、2022年4月に御徒町に共同パートナーとして店をオープンした。マッサージではなくイヤーエステという位置づけのため、通常のエステサロン同様、国家資格等は不要で開業届を出せばオープンできるようだ。

御徒町の繁華街にオープンした中国式イヤーエステ。

客入りは好調なようで、客層は80%が中国人。男女比は1:1で中でも20〜30代の若者が多いそうだ。店でイヤーエステを受けている際も20代の中国人男性2人組が来店していた。「中国版InstgramのRED(小紅書)を見て来たというお客さんが多いです」と進さん。週末は予約でほとんど埋まってしまうので、現状日本人へリーチする必要性はあまりなさそうだ。場所が御徒町の繁華街にあるので、看板をみて、膝枕をして耳かきをしてくれるような店だと思い来店する日本人の50代男性もちょこちょこいるんだとか。

40分コースを体験してみた

耳匠には大きくメニューが3つあるが、今回は最もベーシックな耳かきと耳つぼマッサージの「匠のこころコース」を体験した。値段は40分4480円だ(中国だとコースにもよるが500~1500円程度)。施術台は5つあり、カーテンで仕切ることもできる。

前半の耳かきは金属製の細い綿棒のような道具で耳垢を落としていく。耳かきをする位置などによって先端の太さが異なる道具を使っていくのだが、むずむずした痒さとコリコリとした感覚があって心地良かった(初めてのイヤーエステで痛くないか心配していたが痛みは感じなかった)。気になる耳垢は…人によってはごっそり取れるとのことだが、筆者は「耳がきれいね」と言われ、取れ高はそれほどでもなかった。

後半の耳つぼマッサージでぜひ試してもらいたいのが音叉を使ったマッサージだ。細い棒の先端にふわふわとした羽毛がついた道具を耳にいれ、音を鳴らした音叉につける。音叉の振動が伝わり、耳の中がぶるぶるするのだが、その振動が快感なのだ。この心地よさは体感したことがある人にしか伝わらなさそうなので、ぜひ試してもらいたい。

他にも首や肩のマッサージがセットになったコースもあった。上野動物園でパンダを見てから麻辣が効いた四川料理を食べ、イヤーエステでリラックス。東京で気軽にできる四川体験ツアーはいかがだろうか。

阿生:東京で中華を食べ歩く26歳会社員。早稲田大学在学中に上海・復旦大学に1年間留学し、現地中華にはまる。現在はIT企業に勤める傍ら都内に新しくオープンした中華を食べ歩いている。Twitter:iam_asheng

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録