対戦ゲーム用アプリからコミュニケーションプラットフォームへ 「TT語音」の展望

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対戦ゲーム用アプリからコミュニケーションプラットフォームへ 「TT語音」の展望

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近年、スマホゲームの進化やスマホの性能向上に伴い、高品質及び中上級者向けゲームが次々と登場している。これによりゲームを利用するスマホユーザーが増えただけでなく、多くのゲーム向けコミュニケーションプラットフォームもPCからスマホ向けに変化してきた。

そんな中、2014年12月創業の「TT語音(広州趣丸網絡科技有限公司」)は、モバイルゲーム分野に特化し、プレイヤー同士の繋がりを作ることで、ゲームのパートナーや仲間が見つからないという悩みを解決することを目指している。

同社はこれまでコミュニケーションプラットフォーム「TT語音」をはじめ、モバイルゲームの配信及びゲーム開発者との運営協力、eスポーツなどのインタラクティブサービス等により、1億近いユーザーを獲得してきた。TT語音だけでもユーザー数は数千万にのぼる。また、中国のゲーム業界大手「網易遊戯(Netease Games)」、「完美世界(パーフェクトワールド)」、「暢遊(CYOU)」等、500社を超えるゲーム開発会社と提携し、1000種類以上のゲームの配信、運営協力、プロモーションを行ってきた。中には「王者栄耀」や「Identity V」といった爆発的人気を博したタイトルも少なくない。

スマホゲーム時代が到来して以降、業界各社はPCオンラインゲーム時代の経験を活かし、既存のゲーム及びコミュニケーションプラットフォームをモバイル向けに短期間のうちに転化させた。しかし、PCオンラインゲーム時代の音声コミュニケーションプラットフォーム「YY語音」はスマホゲーム時代にうまくなじめず、そのアプリは徐々にライブ配信ソフトへと姿を変えていった。

一方、TT語音は積極的に新しい分野にチャレンジして発展を遂げている。

TT語音は、ボイスチャットアプリとして一定程度のユーザー数を獲得した後、2018年にオンライン対戦ゲーム向けのコミュニケーションツールに加え、「音声」を生かしたライブ配信等の機能を多数追加し、徐々に綜合的なコミュニケーションプラットフォームとして成長していった。TT語音創業者兼CEOの宋克氏によれば、TT語音ユーザー数の増加は高評価を得た製品のほか、コミュニケーションプラットフォーム機能を強化した後のプロモーションが大きく寄与したという。

TT語音のビジネスモデルは、エンターテインメントとゲーム分野に分かれる。エンタメ分野はインタラクティブなインターネットライブ配信とユーザーエクスペリエンスのアップグレードサービスが中心で、ゲーム分野は運営協力など多岐にわたる。当初はゲーム分野による売り上げが中心だったが、現在はエンタメ分野が逆転し、売り上げの80%を占める。

現在、TT語音のユーザーの大部分は二級・三級都市(一定の経済規模を有する地方都市)の人々で、デイリーアクティブユーザー数(DAU)は200万人を超える。今後は北京、上海等の大都市及び海外市場で新規ユーザーの開拓や、製品の改良による顧客の囲い込みを目指す。

TT語音は、今後もゲームとコミュニケーションのさらなる融合を目指し、努力を続ける。

創業者紹介
宋克氏(TT語音創業者兼CEO):ベテランスマホゲーマーであり、天河文化創意産業協会副会長、広州市天河区民営企業商会副会長、広州市ゲーム行業協会副会長を兼任。2017年に「2017年度中国ゲーム産業十大新鋭人物」に選出され、2018年に「ソフトウェア産業優秀者」に選出された。
(翻訳・桃紅柳緑)

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