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ハンガリーのシーヤールトー外務貿易相は8月12日、中国車載電池大手の寧徳時代(CATL)が同国東部の都市デブレツェンに電気自動車(EV)など向けの車載電池工場を新設すると発表した。年間100ギガワット時(GWh)の生産を予定する。
CATLは、中国国外、とくに欧州では新エネルギー産業の急成長に伴い、駆動用電池市場も拡大を続けていると指摘した上で、「グローバル戦略の展開と海外事業の発展をさらに進め、海外市場のニーズに対応するため、デブレツェンにバッテリー工場を建設する。投資額は最大73億4000万ユーロ(約1兆円)を予定している」と明らかにした。同社が欧州に設立する工場としては、ドイツに続き2カ所目となる。
デブレツェン工場の近くにはベンツやBMW、フォルクスワーゲン(VW)などの自動車大手の工場があり、CATLが欧州市場の需要にうまく対応し、グローバル戦略の構図をさらに整え、欧州の電動化とエネルギートランジションを加速するのに有利となる。車載電池の生産だけでなく、太陽エネルギーの共同開発や電池材料工場の設立についても現地の協力パートナーと検討・協議しているという。
CATLの年次報告書によると、売上高全体に占める海外売上高の割合は、2018年が3.53%、19年が4.37%、20年が15.71%、21年が21.38%と年を追うごとに高まっている。韓国の調査会社「SNE Research」によると、同社が22年1〜6月期に出荷した駆動用電池のうち、海外向けの出荷台数が23.91%を占めた。
(36Kr Japan編集部)
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