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中国の半導体受託生産最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)は8月26日、1〜6月期決算を発表した。売上高は前年同期比52.8%増の245億9200万元(約4930億円)、親会社に帰属する純利益が19.3%増の62億5200万元(約1250億円)と、いずれも高い伸びを示した。シリコンウエハーの販売量が増加したことや、平均販売価格が上昇したことなどが要因となった。
SMICは同日、天津市西青経済技術開発区に直径12インチのシリコンウエハーを生産する新工場を設立すると発表。天津市西青経済開発集団および天津西青経済技術開発区管理委員会と協定を締結したことも明らかにした。総投資額は75億ドル(約1兆円)。
新工場は、主に通信や自動車、家電、工業などの分野向けにシリコンウエハーを生産し、月間生産能力は10万枚を見込む。同工場では、回路幅が28〜180ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体の受託生産および技術サービスを手がける。
複雑化する中・米関係を受け、SMICなどの中国半導体メーカーは現在、生産能力の拡大を図っている。一方、マクロ経済の影響で、半導体市場は停滞期に入っている。世界の半導体業界を見渡すと、米インテルや米マイクロン・テクノロジー、韓国サムスン電子などの大手メーカーが、相次いで業績予想を下方修正している。
(36Kr Japan編集部)
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