WeChatが商業化へ大きくシフト 友人にダイレクトに広告をシェアする「@好友」機能を実装

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テンセント(騰訊)のソーシャル広告には、まだ収益を上げられる大きな余地がありそうだ。

WeChat(微信)の「モーメンツ(LINEのタイムラインにほぼ相当)」に掲載される広告に、特定の相手にコメントを添えて広告の閲覧を促す機能「@好友」が実装された。広告主は特に操作を加える必要は無く、全てのモーメンツ広告には自動的に「@好友」が設定される。

今後、モーメンツ広告下のコメント欄に表示される「@(アットマーク)」をタップし、友人のアカウント名を入力すると、指名した友人に受信通知が届き、広告の閲覧を促すことができる。受信した側は、コメントをタップすれば広告のランディングページに進む。また、一般の投稿と同様に「いいね」をタップしたりコメントを付けたりもできる。こうした「@好友」機能の実装について、WeChatチームは「独特のソーシャル機能を備えたモーメンツ広告は、新機能の追加により、広告の持つソーシャル性がより一層顕著になる」としている。ターゲットユーザーらが自発的にその友人たちにシェアしていくことによって、ユーザーに「刺さる」広告はより多くの人の目に触れることになる。

モバイルゲームとインターネット広告の2大事業はこれまで一貫してテンセントの最も重要な収益源として機能してきた。しかし、ライセンス許可を制限する政策の影響を受けて、このところゲーム事業による収入は落ち込んでいる。このような背景の下、インターネット広告がテンセントの一枚看板となりつつある。

テンセントの2018年会計年度決算報告によれば、インターネット広告事業の売上高は581億元(約9700億円)に達し、総売上高に占める比率が20%近くに上った。同社のここ数年における最も安定した事業の一つと言えるだろう。そのうち、ソーシャル広告の売上高は398億元(約6600億万円)、前年同期比55%の成長となっている。それでも、BAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)の3社で比較するとテンセントのインターネット広告売上高は高いとは言えない。バイドゥが直近で発表した決算報告では、2018年会計年度の広告事業売上高は819億1200万元(約1兆3700億円)であり、テンセントをはるかにリードしている。

過去数年、WeChatは商業化に対して常に「自制的」であるという印象だった。そして今、WeChatはそのイメージを大きく変えつつある。今回の新機能実装は、その商業化の歩みを速めるだろう。

テンセントの決算報告によると、国内版・国際版を含めたWeChatの月間アクティブユーザーは10億9800万人。1日平均7億5000万超のユーザーがモーメンツを閲覧している。ソーシャル広告において、テンセントはすでに恵まれた条件の土台を擁しているのだ。
(翻訳・愛玉)

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