バイトダンスのオフィスツール、ライブ配信で採用活動が可能に 中国版TikTokと連携

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バイトダンスのオフィスツール、ライブ配信で採用活動が可能に 中国版TikTokと連携

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中国のショート動画アプリ運営大手「快手(Kuaishou)」が今年初め、ブルーカラー向け求人プラットフォーム「快招工」をリリースした。生配信で商品を販売する「ライブコマース」以外に、生配信を通じた人材募集も手がけるようになったのだ。 快招工では大学生対象のイベントや春節に合わせたイベントなどを開催し、2億5000万人を超えるアクティブユーザーを獲得している。

ライバルの中国版TikTok「抖音(Douyin)」も安穏としていられない。抖音を運営するバイトダンス(字節跳動)はこのほど、傘下のオフィスコラボレーションツール「飛書(FEISHU)」が設ける求人機能「飛書招聘」について、企業が採用活動を行う配信ルームに履歴書の送受信機能を追加したと発表した。

ショート動画の「快手」、ライブ配信活用の人材採用機能導入 ブルーカラーに特化

企業はライブ配信中、求人情報を1クリックで抖音のライブ配信ルームに同期できる。また、履歴書が送られてくると自動で飛書招聘のシステムに転送され、受信データを分析する。さらに、企業の人事担当者はライブ配信ルームに飛書招聘ページを掲載できる。表示内容はトップページや募集職位のリスト、個別の募集職位についてなどを設定できる。応募者はここをクリックすると飛書招聘に設けられた公式サイトのトップページに入り、履歴書を送付できる。

飛書は企業向けプラットフォームであり、求人機能は必須だ。飛書は昨年5月に求人機能を追加し、ユーザーは募集から採用まで全プロセスを飛書で進められるようになった。求人とは企業にとっては不変の需要であり、飛書にとっても法人顧客に対する影響力を拡大するために必要なものだ。

オフィスツールでは中国IT大手アリババ傘下の「釘釘(DingTalk)」が2億人に、中国IT大手テンセント(騰訊)の「企業微信(WeChat Work)」が2億5000万人にサービスを提供した実績があるのに対し、飛書のユーザー規模はこれまで発表されていない。

飛書は2021年上半期、DAU(デイリーアクティブユーザー数)2000万人を目標としていたが、実際は300万人にとどまったという。この報道に対し、飛書は「データは正しくない」と反応し、「DAUは最も重視する目標ではない」とコメントしていた。中国のモバイル市場調査会社「QuestMobile」によると、飛書の2022年3月の月間アクティブユーザー数(MAU)は611万人だった。中国インターネット情報センター「CNNIC」は昨年6月、中国のオフィスコラボレーションツール利用者が3億8000万人を突破したと発表していたが、飛書のシェアは1.6%にとどまったことになる。

バイトダンスの傘下にある飛書だが、破竹の勢いは見られない。釘釘や企業微信とは異なり飛書はユーザー体験を最も重視するプラットフォームだが、問題はオフィスコラボレーションツールの費用を支払うのは通常従業員ではなく経営側であることだ。そのため、飛書は組織のフラット化が進んだインターネット企業やIT分野のスタートアップには支持されているが、スタートアップということは往々にして不安定を意味する。

釘釘は長年の経験や先発優位があり、企業微信は背後にスーパーアプリの「WeChat(微信)」やビデオ会議アプリ「騰訊会議(Tencent Meeting)」がある。飛書はターゲットユーザーの間で影が薄いことが問題だが、同じバイトダンスが運営するショート動画アプリの抖音は中国最大規模のアクセス数を誇る。数億人にも上る抖音のDAUには一定数の求職者が含まれるはずだ。採用活動をライブ配信で行うことの最大の強みは情報の不均衡をなくせることであり、強力なレコメンドアルゴリズムが求人側と求職側をつなげ、双方が配信ルームで出会い、その後のプロセスも飛書で完結できることだ。

求人業務を強化すれば、飛書は本当の意味で企業経営者のための問題解決をスタートすることとなり、飛書の利益向上にとっても重要なポイントになりそうだ。

作者:WeChat公式アカウント「三易生活(ID:IT-3eLife)」
(翻訳・36Kr Japan編集部)

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