セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
中国スポーツ用品大手「李寧(Li-Ning)」の株価が、冬物ウエアの外観と配色が「旧日本軍の軍服」に類似しているとの指摘をきっかけに下落を続けている。
同社は9月末、秋冬物の新作を発表した。その中の一着、アーミーグリーンのジャケットと耳当て付きの帽子のセットが、第二次世界大戦中の旧日本軍の軍服に似ているとして中国のネットユーザーから激しい非難を浴びた。
同社は10月19日、謝罪文を発表し、問題となったデザインはパイロットの服装に着想を得たもので、帽子のデザインは古代中国のかぶとや、昔ながらの耳当て付きの帽子に由来するものだと釈明した。
しかし、中国のビジネス誌「21世紀商業評論」によると、同社の株価下落は止まらず、19〜21日の3取引日で時価総額が123億元(約2500億円)も目減りした。21日の終値は、1株あたり49.15香港ドル(約944円)、時価総額は1288億香港ドル(約2兆4700億円)だった。
李寧ブランドは1990年、「体操王子」と呼ばれた李寧氏が設立。2018年にはサブブランド「中国李寧」がニューヨーク・ファッションウイークで注目されたことをきっかけに、「国貨(中国製ということを前面に押し出した製品)」ブームをリードする人気ブランドとなった。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録