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【新華社上海11月9日】キヤノンの中国法人、佳能(中国)の小沢秀樹董事長兼最高経営責任者(CEO)はこのほど、新華社の取材に応じ、5年連続の参加となる中国国際輸入博覧会への思いと中国市場のビジョンについて語った。
小沢氏によると、今回の輸入博では展示ブースにメタバース(中国語で元宇宙)の概念を取り入れた。面積は過去最大の500平方メートルで「元未来(メタフューチャー)」「元科技(メタテクノロジー)」「元生活(メタライフ)」「元自然(メタネーチャー)」という四つのエリアに分けた。それぞれに「元」の字を付け、メタバースの時代に合った展示内容となっている。「非常に面白い、今回初めて出すというものもそろえた」という。
キヤノンは昨年から、新たに生まれ変わっていくという「新生戦略」を掲げている。小沢氏は「日本ではカラープリンターの比率が9割以上になっているが、中国では3割に過ぎない。プリンティングビジネス全部にわたって、われわれは大きく期待しているし、それに対して徹底的に、投資が必要なら投資していく」と中国市場に対する期待感を示した。
中国の消費者の成熟度の高まりも感じており「必要でない商品は、安くても買わないという傾向になってくる。われわれは消費者が買いたくなるような魅力的な商品を出していく。消費者の目はどんどん厳しくなっていく」と話した。
佳能(中国)は1997年の設立。小沢氏が董事長に就任してから18年になる。小沢氏は自らを「中国の外資系企業の幹部としては極めて珍しい」とした上で「キヤノンが中国市場を重要視していることの表れ。キヤノンは『中国化、現地化、キヤノン化』の戦略を堅持し、試行錯誤を重ねながら、中国の消費者に全力で寄り添っていく」と語った。
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