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中国の集積回路(IC)関連製品メーカー「北京奕斯偉科技集団(Beijing ESWIN Computing Technology )」傘下で12インチシリコンウエハーを手掛ける「西安奕斯偉材料科技(Xi’an ESWIN Silicon Wafer Technology)」(以下、奕斯偉材料)が、シリーズCで約40億元(約800億円)を調達した。リード・インベスターは「中建材新材料基金」、コ・インベスターは「源碼資本(Source Code Capital)」および既存株主の「国寿股権投資(China Life Private Equity Investment)」など10以上の投資機関。
今回の調達額は、未上場企業の1回の資金調達としては、中国の半導体シリコンウエハー業界で過去最高となる。同社はこれまでに総額100億元(約2000億円)以上を調達している。
奕斯偉材料は、12インチの大型シリコンウエハーを生産できる中国では数少ない半導体材料メーカーで、2020年7月に第1期プロジェクトの操業を開始。現在は月産30万枚も可能と中国最大規模を誇る。すでに建設が始まっている第2期プロジェクトが竣工・フル稼働すれば、総生産量は最大で月産100万枚となる見込み。
ICのプロセスが発展するのに伴い、シリコンウエハーは大型化する傾向にある。12インチが現在の主流で、今後もしばらくは変わらないとみられる。5Gや新エネルギー車、AIoT(AI+IoT)など新たなニーズにけん引され、世界的な需要も急速に伸びている。市場調査会社「Omdia」によると、12インチシリコンウエハーの月間需要は、22年の784万枚から26年には978万枚に拡大する見通しだという。現在、中国のシリコンウエハーの生産能力は主に8インチ以下に集中しており、12インチの大部分は依然として輸入に頼っている。
*22年12月13日のレート(1元=約19.7円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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