細菌をDNAレベルで除去、科学技術でヘルスケアに貢献する「曼哈頓智匯消毒」

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細菌との抗争史は人類の発展史の一部であり、生活環境において、滅菌・殺菌は常にヘルスケアの重要な位置を占めていた。特に人々の意識が病気の治療から健康維持へと移っていく中で、予防医療としての消毒がますます重視されている。データによると、中国の消毒剤市場は急速に発展しており、2017年に約100億元(約1600億円)規模に達した。そのうち医療・ヘルスケア業界におけるニーズが19%を占める。

従来の消毒方法は主に煮沸消毒、高温スチーム消毒、化学消毒、オゾン消毒などだが、それぞれにデメリットがある。

たとえば、煮沸消毒は面倒で時間もかかるうえに、高温に耐えられる細菌を完全には除去できない。スチーム消毒は作業者がやけどしやすく、時間もかかり、プラスチック中の有毒物質であるビスフェノールAが析出しやすい。化学消毒は化学残留物を徹底的に除去するのが難しく、専門的な洗浄を経る必要がある。オゾン消毒に関しては、低濃度では殺菌効果に欠け、高濃度では人体に有害(国際的に使用が禁じられている)であり、消毒後のオゾン分解にも時間がかかる。

そのため、現在市場に出回っている大半の消毒用品は紫外線水銀ランプだ。製造・加工技術が確立しており、値段も安いが、壊れやすいというデメリットがある。そして人体への悪影響という重大なリスクがある。

「曼哈頓智匯消毒(Mahaton Disinfection)」の共同創業者兼CEOの鐘栄氏は、より高度で安全な技術を用いて従来の紫外線水銀ランプの代替製品が開発されるのは、必然的だと見ている。

鐘CEOによると、同社は現在、深紫外 LED(UV LED)とプラズマを組み合わせたコア技術を用いて、ベビー・マタニティ、キッチンとバス・トイレタリーなどの家庭用品およびペット市場を対象にした多様なイノベーティブな製品を製造している。また、これらは中国疾病予防管理センター環境・健康関連製品安全研究所や広州微生物検疫センターなどの国内外機関から認証を受けている。

深紫外LEDは細菌の外殻を容易に貫通する。細菌やウィルスのDNA(デオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)の分子構造を強力に破壊し、遺伝情報を書き換え、タンパク質合成や繁殖力を阻害することで、強力な殺菌消毒効果が得られる。

鐘CEOによると、従来の紫外線水銀ランプと比べて、同社のUV LED+プラズマ消毒には以下の強みがあるという。

1)DNAおよびRNAレベルで細菌構造を破壊すること。UV LEDの殺菌効果は6log(殺菌率99.9999%)に達することが試験で証明されている。2)水銀や他の有害化学物質を含まず、化学物質の残留がないこと。3)IoTに接続でき、デジタルプラットフォームとシームレス接続が可能なこと。4)体積が小さく、携帯に便利な充電式であること。5)細菌に耐性を生じさせないこと。

同社がリリースした携帯用哺乳瓶消毒器には、UV LED消毒技術が用いられ、水銀フリーややけど防止などの特性を備えており、3分以内に99.99%の殺菌率を達成することができる。

携帯用哺乳瓶消毒器

同商品は昨年11月にEC「京東商城(JD.com)」で発売された。価格は約600元(約9600円)で、米国や英国、インドネシアなどに輸出されており、すでに5000個以上を売り上げ、販売額は150万元(約2400万円)に達しているという。

同社は昨年末にエンジェルラウンドで数百万元(数千万円)の資金調達を行い、今後さらなる資金調達を予定している。
(翻訳・虎野)

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