中国「美団」、配車サービスを自社運営から集約型へ全面転換 赤字削減に向けて

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生活サービス大手「美団(Meituan)」傘下の配車サービス「美団打車(Meituan Dache)」は3月6日、配車事業を自社運営から他社のサービスを集約するプラットフォーム型へ全面的に切り替え、美団本体のプラットフォームに統合すると社内に向けて発表した。中国のビジネスメディア「晩点(Late Post)」が伝えた。

現在、美団打車の受注件数は1日あたり約100万件で、うち自社事業は約4割、残りは集約型プラットフォーム事業となっている。同社は2023年の年間目標として、赤字削減(赤字率を2022年の15%から8%以下に削減)とさらなる成長(受注件数を1日あたり100万件から150万件に増やす)を掲げていた。

しかし美団の主要事業はいずれも大きな圧力にさらされており、非中核事業はコスト削減と効率化向上を主な基本方針としている。関係者によると、美団は今後ネット配車事業へのリソースおよび人材の投入を削減するという。

美団打車が置かれている現況には厳しいものがある。自社運営による配車事業の最大手・滴滴出行(DiDi Chuxing)は23年1月、1年半におよぶ当局の審査を終え、市場に復帰した。ネット配車の集約型プラットフォーム最大手である「高徳打車(AutoNavi)」は22年、連携している大小さまざまなプラットフォームに対し、1日あたり合計500万件以上の受注を安定的に供給し、中国のネット配車シェアの3割近くを占めている。

当局の審査終了、中国配車最大手「DiDi」 1年半ぶり新規登録再開が意味するもの

(36Kr Japan編集部)

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